やる気が出ない心理的な理由
何をするにもやる気が出ないと悩んだことはありませんか?
誰でも「何だか今日はやる気が起きないなあ」という気持ちを感じた経験はあるかと思います。何とかしてやる気をうまくコントロールしようと苦労したことがある人もいるでしょう。
この状態を神経科学的な観点から見ると、問題はやる気を司るホルモンにあります。
やる気が出ないのは人の意欲に大きな影響を与える脳内の報酬物質が適切なときに放出されていないからなのです。
やる気が出ないのは気持ちの問題ではない
つまり、やる気が起きないのは単なる気持ちの問題なのではなく、脳内のやる気ホルモンがそのときたまたま分泌されていないことが原因なのです。
ホルモンが分泌されていないので、「やる気が出てきて行動できるようになったらいいな」と思うだけではやる気は出てくれません。
やる気が出ないという問題を解決するには、やる気に影響を与える脳内物質を出す必要があるのです。
気合を入れてもやる気が出ない心理的な理由
やる気がないときに気合いを入れても効果がないのは、お腹が空いているときに「よし、焼き肉を食べまくったと思おう」と想像してみても空腹が満たされないのと同じです。
空腹を満たすためには食べ物を食べなくてはいけないように、やる気を出すにはやる気ホルモンを出して脳に食べさせなければいけないのです。
このやる気ホルモンはドーパミンと呼ばれるものです。
やる気ホルモンはドーパミン
このドーパミンというホルモンは有名なので何度か聞いたことがあるかもしれません。
幸せホルモンと間違えられていた過去があるので、ひょっとしたらまだ誤解している人もいるかもしれませんが、ドーパミンは意欲、やる気に影響を与えるホルモンです。
そしてこのドーパミンを出すためには、何かしらの行動を起こせばいいことがわかっています。ポイントは自分の好きなことに関係する行動です。
できることをやるとやる気が出る
最初の行動を起こすのにやる気なんて必要ありません。些細でもいいので、ただできることや好きなことをやればいいのです。
最初の行動を起こすことができれば、やる気は次第に出てきます。
私たちはやる気があるから行動するのではなく、行動することでやる気が出てくるから、さらに努力することができるようになるのです。
やる気を待たないようにしよう
アドバイスをもう一つ挙げると、やる気が出るのを待たないことです。
やる気は自分から迎えにいくものです。好きな人に会いにいくようなつもりで、やる気が出やすい環境を整えてあげるのです。
簡単でささいなことでも、それはやる気を出すための行動に繋がる行動となります。
最初の一歩は小さくても効果がある
最初の一歩は小さいかもしれませんが、あなたが行動することでしっかりとやる気ホルモンが出てきてくれるので、もっと行動を起こしたくなるきっかけになります。
恋とドーパミンは待っていてはダメなんですね。さあ今すぐ自分から迎えにいきましょう!