苦手なものは見た目で判断している
勉強、仕事、スポーツ。これらはどんな人でも最初からうまくできるというわけではありません。
またこれらが好きかどうかもまず実際にやってみなければわかりません。もちろん、見た目でやるかどうかは判断されますが、私たちは実際にやってみないことには物事を好きにはなりません。
ただ、見た目だけで嫌いになることはあります。なぜならこの世には選択肢があまりに多すぎるからです。人はそうやって見た目で嫌いと判断することで、自然と残りの物に意識が向いて選択しやすいようにしているのです。
苦手なものを克服するコツ
そして、見た目で嫌いと判断したものを好きになるのは簡単ではありません。
なぜなら、「何かを嫌う」という選択は思考というよりも感情によって強く引き起こされる問題でそこには理由なんてないからです(この理由は突き詰めればあるのですが、普通はそこまで深くは考えませんのでこの部分の話は省きます)。
そんなふうにして「嫌い」と判断したにも関わらず、やらなくていけないということはたくさんあります。
じゃあ、そんなときはどうすればいいのか?
嫌いだったり興味のないことをどうしてもやらなければいけないときは、ドーパミンという脳内物質をうまく使って気分をコントロールするのがおすすめです。
期待を感じるとやる気が出る
ドーパミンというのはその昔「幸せ物質」と呼ばれ、これが脳内に分泌されると人は幸福感を得られると有名になりました。しかし実際は「幸せ」という感情とはちょっと異なっています。
詳しく研究を進めていったところ、ドーパミンというのは私たちに「幸せ」ではなく、「期待」を感じさせてくれる脳内物質だったということがわかったのです。
つまり、私たちは楽しかったり幸せな気分だから何かを頑張るというのではなく、「この作業を終えた先に何か良いものがありそうな気がする!」と期待を感じることで心理的に辛い作業でも頑張れるようになるのです。
なので、その「期待」を感じさせてくれるドーパミンを思いのままに分泌させることで、苦手なことでも「何か良いことがある気がする!」と思えて作業に集中できるようになります。
ドーパミンを生み出す報酬作戦
この「何か良いこと」は、要するに報酬ということです。
報酬と聞くとお金とか物とかを思い浮かべがちかもしれませんが、報酬の中で一番手っ取り早く入手できるものは賞賛です。私たちは褒められることを良いものとして認識して努力することができるのです。
この課題をクリアしたら褒められる!と思うことで、人に認められたいという欲求、人に好かれたいという欲求が刺激されて、嫌いな作業でも興奮して没頭できるようになります。
とはいえ、やっても当たり前だと思われている仕事や勉強をしても褒めてくれる人はなかなかいないかと思います。
そこで、今回はお金もかからずボッチでもできる効果的なドーパミン操作方法を紹介します。
自分自身を褒めるとやる気が出る
その方法が「自分で自分を褒めまくる」というものです。これをするときのポイントは「ささいなことでもとにかく褒めまくる」ことです。
たとえば、
という感じで、自分を調子に乗せまくるのですね。このテクニックを心理学の言葉でセルフトークと呼びます。
これを毎回続けていくと、脳内の神経回路のつながりが新しくなって「あの課題をやると褒められて気分がいいからもっとやろう!」と脳みそが感じてくれるようになるので自然とその作業が好きになっていきます。
こんなふうにして自分を褒めるのはタダなので、ぜひ試してみてください。
一番やりたいことに集中しよう
しかし最後に、その課題を本当にあなたが頑張ってこなさなくちゃいけないのかどうか、と考えることが実は一番大切なことです。
「人に言われたから」「みんなやっているから」という理由で課題を選ぶようになってしまったら、自分の人生そのものがつまらなく感じるようになってしまいます。
苦手な物をすべて好きにしていったらキリがなく、その作業だけで人生が終わってしまいますからね。課題の選び方、目標の決め方には気をつけましょう。