外向性が高い人が持つ一般的な特徴
今回はビッグファイブ性格特性のなかの外向性について続きを解説をしていきます。
人が外向的な人物である可能性を示すサインや、外向的な性格となる原因について話していきます。
外向性が高い人には多くの場合、以下のような様々なサブ属性や特徴があります。自分や相手にどれだけ当てはまるのか見てみましょう。
- 心が温かい
- 新奇性、興奮を求める
- 集団が好き、社交性が高い
- 自己主張する
- 陽気、明るい
- 饒舌、おしゃべり
- 人に注目されることを楽める
- 行動的である
- 親しみやすい
- 人を惹きつける魅力がある
以上の特徴を見ての通り、外向性の高い人はいわゆる人気者タイプで、いつも人の輪の中にいる社交家タイプという感じです。
さらに、行動的な性格で自己主張することも多いため、グループの中心人物やリーダーのような立場になることもしばしばあります。
外向性が高くなる原因
外向的な人、内向的な人は、これまで解説してきたほかのビッグファイブ性格特性と同様に、半分ほどは遺伝、残りのもう半分は環境で決まります。
たとえば、217人の一卵性の双子と114人の二卵性の双子を対象とした研究では、外向性と内向性の違いの40%から60%は遺伝によるものであることが示唆されています。
また、2011年にペンシルバニア州立大学から発表された同じ家庭内で育った兄弟を対象とした研究では、家族で共有していた経験よりも個人の経験がより重要であることが示唆されてい ます。
外向性が高く、人付き合いがうまい人は自信があるように見えます。社会的なつながりを築ける人はそれだけで優秀そうに見えるのです。さらには、メンタルが強い人もまた自信があるように見えます。自信があるように見えることで自信がつくこともありますので、社交性とメンタルを鍛えることは重要です。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2020年6月18日
外向的な人は脳の構造が異なる
外向性が持つ特性のばらつきは、脳内の覚醒レベルや情報処理の方法の違いに関連しています。
外向性が高い人と低い人とでは、持っている脳内システムが異なるのです。
アイルランドのリニティカレッジ神経科学研究所(TCIN)の研究によると、外向的な人はより多くの外的刺激を必要とする傾向があり、逆に内向的な人は少ない情報からも非常に多くの刺激を受ける傾向があります。
つまり、外向的な人は刺激を受けることが大好きで、内向的な人は受けている刺激をなるべく抑えたいと思っているということです。
参考論文
Tellegen A, Lykken DT, Bouchard TJ Jr, Wilcox KJ, Segal NL, Rich S. Personality similarity in twins reared apart and together. J Pers Soc Psychol. 1988;54(6):1031‐1039. doi:10.1037/0022-3514.54.6.1031
https://doi.org/10.1037/0022-3514.54.6.1031
Plomin R, Daniels D. Why are children in the same family so different from one another?. Int J Epidemiol. 2011;40(3):563-82. doi:10.1093/ije/dyq148
https://doi.org/10.1093/ije/dyq148
Kehoe EG, Toomey JM, Balsters JH, Bokde AL. Personality modulates the effects of emotional arousal and valence on brain activation. Soc Cogn Affect Neurosci. 2012;7(7):858-70. doi:10.1093/scan/nsr059
https://doi.org/10.1093/scan/nsr059
DeYoung CG, Quilty LC, Peterson JB. Between facets and domains: 10 aspects of the Big Five. J Pers Soc Psychol. 2007 Nov;93(5):880-96. doi: 10.1037/0022-3514.93.5.880. PMID: 17983306.