外向性とは?
外向性 (extroversion, extraversion) とは、ビッグファイブ性格特性のひとつで、社交性、饒舌さ、自己主張性、興奮性を表したものです。
外向性の高い人は、社会的な刺激や他者と関わる機会を求める傾向があります。このような人は、しばしば社会の中で、生命力、エネルギー、積極性に満ちていると表現され、ポジティブな特性として評価されます。
外向的な人はエクストラバート (extraverts) と呼ばれ、人と会うとよくしゃべり、議論の場では自己主張をする傾向があります。
内向性とは?
一方で、外向性の反対となるものが内向性(introversion)です。
外向性も内向性も同じ特性を別々の側面から見たものにすぎませんが、外向性が低い人(つまり内向的な人)はイントラバート(introverts)と呼ばれます。
彼らは、物静かで控えめな性格の持ち主で、社会的な場面やイベントにはあまり参加しない傾向があります。
内向的な人がされがちな勘違い
よく勘違いされることですが、内向的であることと内気(シャイ)であることは同じ特性ではなく、それぞれに独立した性格特性です。
外向性の低い人は社会的な交流を恐れていたり、人と話すことが苦手なわけではありません。
彼らは単に一人でいる時間を多く持ちたいと思い、社会的な刺激をあまり必要としていないだけなのです。
外向性が高く、人付き合いがうまい人は自信があるように見えます。社会的なつながりを築ける人はそれだけで優秀そうに見えるのです。さらには、メンタルが強い人もまた自信があるように見えます。自信があるように見えることで自信がつくこともありますので、社交性とメンタルを鍛えることは重要です。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2020年6月18日
外向的な人がされがちな勘違い
外向的な人は、おしゃべり好きでまわりから注目を浴びたい人なのだと勘違いされがちです。
しかし、実際の彼らの目的は、社会的な交流からエネルギーを得ることであり目立つことではありません。
内向的な人が一人の時間を持つことでエネルギーを蓄える一方で、外向性の高い人は活力を得るために社会的な刺激を必要とするのです。
また、彼らは、他の人と雑談を交わしたりお互いにアイデアを出し合ったりすることで、インスピレーションや興奮を得ることができます。
つまり、人と話すことで元気になるのが外向的な人、一人でゆっくりすることで元気になるのが内向的な人という感じですね。
参考論文
McCabe KO, Fleeson W. What is extraversion for? Integrating trait and motivational perspectives and identifying the purpose of extraversion. Psychol Sci. 2012;23(12):1498‐1505. doi:10.1177/0956797612444904
https://doi.org/10.1177%2F0956797612444904
Condon M, Ruth-Sahd L. Responding to introverted and shy students: Best practice guidelines for educators and advisors. Open Nurs J. 2013;3(07):503. doi:10.4236/ojn.2013.37069