失恋と復縁の心理
失恋の悲しみを乗り越えるのは、簡単なことではありません。
気持ちは傷つき、自尊心は低下し、これまでの暮らしやぼんやりと立てていた頭の中の計画についても変更を加えなければなりません。
ここまで失恋がつらいのは、恋人との別れを経験することで私たちのアイデンティティーが崩壊の危機を迎えるからです。
好きな人と別れた後、私たちは、悲しみ、苦悩といった複雑な感情をうまく処理する方法を見つけなければいけません。
そして、恋人から切り離された自分という存在を再構築しなければいけないのです。アイデンティティーの確立は誰にとっても大変な作業です。
つらすぎて復縁する
だからこそと言うべきでしょうか、私たちはしばしば以前の恋愛相手のもとに戻ってしまいます。
別れて数ヶ月後に復縁することもあれば、何年も経ってから、よりを戻すこともあります。
好きな人との復縁は珍しいことのように見えるかもしれませんが、過去に付き合っていた恋人とよりを戻すという恋愛のパターンは、実はかなり一般的なものです。
恋愛の満足度は知識を学び、スキルを身に着けることで上昇させることができます。逆に言うと、恋愛で失敗するのは基本的に勉強&練習不足が理由です。私たちは失恋を経験しても努力で取り返せます。ファイト!
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2021年2月28日
半数以上の人が復縁したことがある
2009年におこなわれたテキサス大学オースティン校コミュニケーション学部のレネ・M・デイリー、アビゲイル・フィエスター、ボラエ・ジン、ゲイリー・ベック、グレッチェン・クラーク博士らが、445人のアメリカの大学生を対象にした調査によれば、3分の2近くの人が元の恋人と再会してふたたび恋愛関係に戻っていることがわかっています。
ほかの調査結果を見てみても、半数近くの人が別れた恋人とよりを戻した経験があると答えるので、復縁する割合は一般的に考えられているよりも高いと言えるでしょう。
参考論文
Dailey, R. M., Pfiester, A., Jin, B., Beck, G., & Clark, G. (2009). On‐again/off‐again dating relationships: How are they different from other dating relationships?. Personal Relationships, 16, 23-47.