【性格心理】甘口好きは衝動的な人!ワインの好みでその人の性格を当てる

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食べ物の好みで性格を当てる

 

世の中にはさまざまな種類のお酒がありますが、中でもワインの好みを聞くことで、その人の簡単な性格を当てることができるかもしれません。

 

2009年に行われたチャールズ・スタート大学(オーストラリア)のアンソニー・J・サリバ、シェフィールド・ハラム大学(イギリス)のケイト・ラッグ、ポール・リチャードソン博士らの研究によると、好みのワインを聞くだけでその人の性格がわかるというのです。

 

一杯のワインは単なる飲み物というだけではなく、私たちの性格を表すための性格診断テストにもなるのですね。

 

例えば、甘口のワインを好んで飲む人は、辛口のヴィンテージワインを好んで飲む人に比べて、衝動的な傾向がある一方で、新しい経験をあまり受け入れない保守的な性格であることがわかっています。

 

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甘口を好む人は衝動性が高い

 

この研究では、平均年齢43歳の男女45名を対象に、衝動性、冒険心、共感性を測定する性格テストと、開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症レベルを測定するビッグファイブ性格診断の2つの心理テストを受けてもらいました。

 

次に心理テストの後で、実験参加者は2種類の白ワインの中からひとつを選でもらいました。

 

辛口でフルーティーな味わいのスペインワイン「ヴィウラ」(Gran Tesoro Viura, 2007)と、ヴィウラに砂糖を加えた甘口のワインです。

 

そしてワインの好みと性格テストのデータを分析した結果、甘い味を好む人は、衝動性が高く、開放性が低いことがわかったのです。

 

甘いもの好きは保守的?

 

開放性のスコアが低い人は、新しいことへの挑戦を躊躇することを表しています。

 

例えば、甘いものが好きな人は、まだ食べたことのない食べ物も試しにくく、自分のよく知ったものを消費する傾向があります。

 

この結果を見て、研究者はワインの好みよりも甘さへの好みが行動に影響しているのではないか?と強調しています。

 

つまり、普段ワインを飲んでいなくても、お菓子やデザートといった甘いものが好きな人は開放性が低く衝動性が高い可能性があるのです。

 

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甘いものが好きな人は衝動性が高い傾向がある

 

過去の研究では、開放性のスコアが低い人は、スコアが高い人に比べて、より不健康な食生活を送る傾向があることがわかっています。

 

また、もうひとつの衝動性という特性は、肥満との関連が指摘されたことがあります。衝動的な人ほどジャンクフードに手を伸ばしやすいのです。

 

これらの結果を踏まえて、消費者心理専門家でもあるサリバ博士は、「人の衝動性が味覚の甘さに対する好みと関係している」と述べています。

 

なので、衝動性が高く、開放性が低い性格の持ち主は、生活習慣により気を配っておかないと簡単に悪い方向へ行ってしまいます。

 

 

母親のお腹にいるときから好みが決まる

 

このような選択は単純なように見えますが、味覚の好みは実際には過去の経験と遺伝の結果であり、一夜にして形成されるものではありません。

 

また、味覚の好みは生まれる前の出来事によって形成されることもあります。

 

母胎の羊水の中には香料や味も栄養と一緒に入ってくるので、母親が妊娠中に食べたものを通じて、これらの味に触れることが、後々、子供の味覚の好みに影響を与えるかもしれません。

 

例えば、うつ病やアルコール依存症の家族歴がある人は、そうでない人に比べて甘いものを好む傾向があることがわかっています。

 

というわけで、今回の研究は、甘いもの好きには厳しい結果になっていますね。

 

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参考論文

 

Saliba, A. J., Wragg, K., & Richardson, P. (2009). Sweet taste preference and personality traits using a white wine. Food Quality and Preference, 20(8), 572–575. 

https://doi.org/10.1016/j.foodqual.2009.05.009

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