- 過度な不安は現実感が治してくれる
- 反証で感情をコントロールしよう
- 軍隊でも使われているテクニック
- ポジティブに目を向ける訓練
- 悲しいことばかり思い出してしまう理由
- ネガティブ思考と論理思考は相性が良い
- 脳内反証ゲームをやってみよう
- 感情を擬人化してみよう
過度な不安はチャンスを逃す原因になる
性格的に不安傾向が強い人ほど「こうなったらどうしよう!」と現実的には起こりえない可能性について考えて不安になってしまいます。ネガティブなことばかりを無意識に考えすぎて妄想が膨らんでしまうのですね。
もちろん、それがきちんと意味のある心配事であり、実生活の役に立っているのなら良いのですが、そうでない場合は対処する必要があります。
不安傾向が強いと、せっかくチャンスが来た時でさえも、極度に失敗を恐れて行動できなかったり、日常生活においても時には理由もなく不安に駆られて疲れてしまうといったことも起きてしまいます。
過度な不安は現実感が治してくれる
そのように過度に疲労感をもたらしてくる非現実的な不安やネガティブな感情を吹き飛ばすためには、きちんと現実に目を向けることが大切です。
起こりそうもないネガティブな想像ではなく、物事を現実的に捉えて自分なりに不安な気持ちに対して反論することで、不安な気持ちを制御できるようになっていきます。
不安な気持ちに襲われたら、その不安を受け止めつつ、考え方をコントロールして「大丈夫だ」と感じられる証拠を集めればいいのです。
反証で感情をコントロールしよう
不安を制御するときには誰でもこの反論を使って感情をコントロールしています。
例えば、
⬇️
「いやでも、現実的に考えたらありえないよね!だって…🤔」
という具合に現実的なデータをぶつけて反論するのです。
このように頭の中のネガティブな仮定とは異なる証拠や、それを否定できる証拠を集めてぶつけることを反証と呼びます。
軍隊でも使われているテクニック
そして、この反証の能力が高いと不安にも負けなくなります。反証の能力が高い人はそれだけ現実を見ることができるので、不安に襲われても冷静に対処できるようになるのです。
実は、この思考法は軍隊の中でもエリート中のエリートであるネイビーシールズも実践する不安対策です。
シールズの隊員と言えば、訓練された屈強な軍人でも音を上げるような「生きるか死ぬかというレベルの訓練や入隊試験」にも耐えてきた最強のメンタルを持つ人たちです。
そんな彼らが自らの心をコントロールするために用いているのがこの反証法なのです。tつまり、世界を見ても最強クラスの組織が取り入れている最強のメンタルコントロール術、それが反証法です。
彼らはこの不安への反証法を恐怖を飼い慣らすという言葉で表現しています。恐怖という感情を動物やペットに例えて、それを手懐けるイメージを持ってコントロールしているのですね。
ポジティブに目を向ける訓練
さらに、ネガティブなことに反証した後でポジティブな事実に目を向けられると、よりメンタルコントロールの効果が高くなります。
不安傾向が強い人たちは、ネガティブな出来事や感情を過剰に見積もってしまう癖があるので、ポジティブなことを過小評価してしまう傾向があります。
ネガティブとポジティブのバランスがおかしくなって、過度な不安が生まれてしまっているのですね。
そこで心のバランスを調整するために、ネガティブな感情を抑えると同時に意識してポジティブな事実を思い出して反論することが役に立ちます。
大きすぎるネガティブな感情を小さく鎮めて、小さすぎるポジティブな感情を大きく引き伸ばしてあげるのです。
悲しいことばかり思い出してしまう理由
また、普段は特にネガティブな性格ではない人でもこの方法は有効です。なぜなら私たちは損失回避という心理を持っており、マイナスの出来事をより鮮明に記憶してしまう癖があるからです。
しかし、実際には危険な日々よりも安全な日々の方を多く経験しています。そこで、その事実を思い出すことで、この損失回避によるマイナスの心理効果を打ち消すことができるのです。
「でも、あの時は大丈夫だったなぁ」ですとか「だけど、いつもはそんなこと起きないようなぁ」という風に、自分の判断が間違っていない論理的な証拠となる過去の経験や知識を集めるのです。
ネガティブ思考と論理思考は相性が良い
このようにして論理的な思考とセットになることで、ネガティブな思考は脅威ではなくなります。
論理的に物事を考えられるようになることで、ネガティブ思考は現実的に正しい判断をするための才能の一つになるのです。実際、成功者にはネガティブ思考の人が多いという研究もあります。
なので、ネガティブ思考が強い人は、無理にポジティブになるよりも、論理的な思考を身に付けると良いわけです。
ネガティブな性格の人は明るくなるよりも、まずは現実的に物事を見ることだけでもできれば、それだけで感情はポジティブな状態に近づくのです。
毎度言っていますが、不安や心配な気持ちの存在を否定しようとすると逆効果なので、まずは受け入れて、それから論理的な思考で反論していくことが大切です。
不安傾向が強い人ほど「こうなったらどうしよう😰」と現実的には起こりえない可能性について考えて不安になってしまいます。考えすぎてしまうのです😵
こうした非現実的な不安やネガティブな感情を吹き飛ばすためには、現実に目を向けることが大切です💪
物事を現実的に捉えて不安に反論すると⭕️🙆♀️
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2019年4月21日
脳内反証ゲームをやってみよう
また、反証をする時、逆転裁判というゲームの有名なシーンである「異議あり‼️🙋♀️」をイメージしてみると、うまく気持ちが切り替えるようになるのでおすすめです。
間違った思考や過度なネガティブし思考に襲われたら「異議あり!!」と心の中で叫ぶのです。一人の時は声に出してもいいです。
逆転裁判を知らない人はYouTubeのプレイ動画を見てみてください。このシーンを覚えておくだけでも、ネガティブな思考をコントロールする時に役立ちます。
つまり、感情の裁判を行うのです。ネガティブ思考の言い分が正しいのか、ポジティブ思考の言い分が正しいのか、現実的な考えやデータを示して裁判を行うのです。あなたは最終的な評価の決定を行う裁判長といったところです。
感情を擬人化してみよう
実はこのように心の中の感情を裁判に見立てて擬人化することも、冷静さを取り戻す方法として役立ちます。
感情や考えを擬人化することで外から客観的に自分を捉えることができて論理的な思考をしやすくなるのです。
あなた自身が混乱しているのではなく、あなたの感情の誰かが暴走しているのだと考えるのです。あなたは彼を監督し、落ち着かせてあげる上司のような役割といったイメージです。
あなたは悪者でなければ無力でもない、ネガティブな思考が本当に正しいかどうか判断をするだけのただの第三者なのです。
さらにはこうしたイメージが元々はゲームから来ているので、「これはただのゲームと同じなんだ」と考えることできて重大な問題と捉えにくくなりパニックを防ぐ効果もあります。ゲーミフィケーションに近い概念ですね。
というわけで、もしも生活に困るレベルの過剰な不安や心配な気持ちが起きたら、「心の中で感情たちの裁判が始まっている」と考えましょう。
そして、あなたは感情の被害者でも加害者でもなく、第三者の立場である裁判官として、提示された証拠を見てジャッジすれば良いのです。
ネガティブな人はネガティブな出来事を過大評価しているネガティブな人はポジティブな出来事を過小評価しているだから現実を見ることで過度なネガティブは修正できるさらに過度なネガティブに対しては反証をして現実的なデータを示すと良い嫌な考えが浮かんだら「異議あり!」で感情に異議を唱えよう