優しい人が一番長く愛される
恋愛においては押しの強さが大切だと言う人がいますが、実はこれは間違っています。押しが強い人というのはそれだけで嫌がられてしまいます。
例えば、訪問販売などであなたがすでに断っているのに、それでも相手がなおもまだ商品を売りつけてこようとしたらどう思いますか？
こんなことをされれば誰でもとても不快に思うでしょうし、直感的に「この人は自分のこと（この場合は売り上げ）しか考えていないのだ」と感じて相手の好感度がグッと下がりますよね。自分の意見や気持ちを相手に強要すれば、相手は身も心もあなたから離れていくのです。
むしろ相手に優しく接して、相手が求める以上のものをこちらから先に与えることで心がグッと近づきます。
ただし、与えるものの価値が高すぎるとひかれますので、ちょっとしたサプライズというレベルの気遣いが大切です。
押しが強い人は嫌われる
アメリカ、メリーランド大学のアリッサ ジョーンズ博士とチャールズ ゲルソ博士は、「説得するときだけではなく普通にコミュニケーションをとる際にも、押しが強いと相手に嫌われる！」という現象を心理実験で見つけています。
この実験では、150名の大学生たちに第三者がカウンセリングを受けている場面の映像を見てもらいました。
その際に映像を２つ用意し、片方の映像では「押しが強くて断定口調のカウンセラー」が登場し、もう片方の映像では「こちらの気持ちや話を聞いて穏やかな提案をしてくれるカウンセラー」が登場し、それぞれ患者のカンセリングを行っていきました。
すると、押しの強いカウンセラーの映像を見た場合には、「この人は信用できない。あまり良くないカウンセラーだ」と感じて評価をひどく下げてしまいました。まぁ当然と言えば当然の結果ですよね。
穏やかに話を聞いてくれる人が好かれる
実は医療業界で行われた調査でも、「診察の際に話をたくさん聞いてくれてこちらの気持ちを理解しようと努めてくれる医師の方が、患者からの評価が高く信用もされやすい！」ということがわかっています。人付き合いにおいて押し付けがましいのは良くないのですね。
押し付けがましくならずに相手の信頼をうまく獲得しつつ、こちらの提案を受け入れてもらうには、相手の話を親身になって聞いてあげるしか方法はありません。
私たちは、こちらの具体的な情報を知った上で物事を判断してくれる人に対して信頼を寄せていきます。
特に人に相談する時をイメージしてもらうとわかりやすいですが、一般的な事例としてではなく、自分を一個人として見てもらってアドバイスをもらいたいものなんですね。
他人に決められると不快になる心理
さらには、私たちには物事を自分で決めたいという欲求を持っています。押し付けられた意見や価値観ではなく自分で見つけた答えにしか、私たちは満足できないのです。
これとは逆に、他人の言いなりになってばかりいると自信を失い、幸福度も下がってしまいます。ですので、私たちは直感的に押し付けがましい人や、権力を振りかざす人を敬遠するのです。
というわけで、優しさを思いやりを持って相手とは接していきましょう。
押しが強く、決めつけたがる性格だと相手に嫌われる
穏やかに話を聞いてアイディアを提案する性格だと相手に好かれる
