共感を引き出すマジックワード
人から共感を得られにくい時というのがあります。あるいは、人によっては共感された経験が少ないという人もいるかもしれません。そういう人のためにアドバイスがひとつあります。
それは、「私の身になって考えてみて」と相手に伝えることです。実はこれをするだけで、説得力が倍近くも跳ね上がるのです。
そもそもどうして人に共感されにくいのかというと、伝え方が下手だったり不十分な情報しか与えなかったりして相手にうまく状況を伝えられていないからです。
もちろん場合によっては本当にぶっ飛んだ個性を持っていて人には共感されにくいという時もありますが、それでも相手にこちらの立場になって考えてもらうことで気持ちを共有することができるようになり、相手から理解されやすくなります。
イライラしないコツは「世の中は善意で動いている」と仮説して相手の気持ちを考えることです🤔
嫌な気分になることがあっても、
相手には何かそうしなければいけない事情があったのかもしれない
相手の真意は別にあって、本当は誰かを救おうとしているのかもしれないと考えれば冷静になれます😉✨
— 心理学博士ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2019年5月13日
相手の立場で考えると共感できるようになる
これはアメリカのカンザス大学の研究で、「被験者に他の人のためにルールを破らせる」という実験を行った時の話です。
この実験では「客観的に考えてルールを破るか決めてください」と言った場合と、「相手の立場になって考えてから決めてください」と言った場合とで、被験者の行動に違いが出るのかを調べました。
すると、相手の立場になって考えてもらった人たちの多くは、相手のためにルールを破るようになったのです。客観的に考えてもらったグループの結果と比べると、倍近くの差が出ました。
相手の立場を想像しながら物事を考え直してみることで、どうやら私たちは相手に同情しやすい心理になるようです。
味方を増やすためにも共感をうまく使おう
たしかに相手の立場になったと想像してみることで、相手の細かい状況まで考えることできて「ああ、自分の身に起きたらこれはきついよなぁ」と思いやすくなりますよね。
よく聞くような不幸な身の上話でも、実際に自分に起きたら心に大きなダメージを負う場合もありますから、具体的に状況を想像するだけでも役立ちます。
この共感しやすい考え方は、自分が相手の気持ちに共感しようとする場合にも使えます。
なので、嫌いな相手や苦手な人に対して相手の立場になって考えてみることでお互いに理解できるようになるかもしれません。苦手な相手と協力関係を築く必要があるときには使ってみてましょう。
あるいは誰かに腹が立った時や誰かが失敗した時などに感情的になるのを防ぐことができ、あとで後悔するような行動も避けやすくなります。
こちらの立場になって考えてもらうことで共感されやすくなる
相手の状況を理解する場合にも相手の立場を想像してみると効果的