小さな変化の結果は小さくない!
小さな変化は大切です。なぜなら、小さな変化の結果は決して小さくはないからです。
では、小さな変化はどのように起こしたらいいのでしょうか?今日はその具体的な方法について話していきます。
習慣を変えるよりも、習慣に従う
そもそも人間は不安定よりも安定を求める生き物ですので、変化が苦手です。ですから習慣に従って生きるのです。
そして人間は長い時間をかけて成長する生き物です。一朝一夕で生まれ変わることはほとんどありません。どれだけ心を動かされても、体が動かなければ明日も習慣通りに過ごします。
小さな変化とは、この習慣を大きく変えるものではありません。むしろその習慣に則して行うものです。
早起きしたいならどうすればいい?
例えば、毎朝7時に起きている人がいるとします。その人が毎朝6時に起きて勉強したり好きなことをしたいと思ったら、毎朝7時に起きていることを基準に小さな変化を考えます。
ここでいきなり朝6時に起きようとしてもとうてい無理な話です。一日、二日くらいは起きれるかもしれませんが習慣として続けることは難しいですよね。
これは大きな変化です。小さな変化にするは、変化の幅のサイズをもっと小さくする必要があります。
小さな変化とは、どれくらい小さければいいのか?
例えば、先の例で言えば、6時に起きれるようになりたいのであれば、まずは「6時55分に起きる」ようにしてみるのです。
そんなの何の意味があるの?と、思えたら成功です。小さな変化とは、「馬鹿馬鹿しいくらいに小さな変化」のことなのです。
そして、馬鹿馬鹿しいと思えるくらいに小さくサイジングされた変化は失敗しづらいのです。
考えてみてください。
いつもなら毎朝7時に起きている人が、6時に起きるのは大変なことです。それができるならとっくにやっていますからね。
ですから失敗したときにも言い訳ができます。
目標を立てて行動し、いざ失敗したとしても、「あれは無理」となるわけです。
変化が失敗する3つの原因
この言い訳効果をセルフハンディキャッピングと呼びます。わざわざできない目標を立てて、失敗したときの言い訳を事前に用意しておくのです。
言い訳が用意されているぶん、心理的にも手を抜きやすい状況になっています。
つまり、実際には頑張ればできるかもしれないのに、言い訳を用意しているせいで本来の能力が引き出せなくなるのが、このセルフハンディキャッピングです。
さらには人間には目標達成までの道のりを低く見積もる傾向があります。「意外と簡単にできるかも?」と思って目標を高くしてしまうのです。
さらにさらに、どうにでもなれ効果というのも働きます。一度の失敗で、すべての努力を放り投げ出したくなる心理です。これのせいで「一度失敗したからもう続けなくていいや」となってしまうのです。
結果、元の生活に戻ります。
ダイエットや禁煙や早起きなどの生活習慣の改善が失敗するのは、主にこの3つが原因です。ですから変化を小さくして、徐々に改善していくのです。
具体的な、小さな変化の起こし方
例えば、小説やブログが思ったより捗らない場合は、一行だけ書いてみるのです。
運動を習慣にしたかったら、3回だけ腕立て伏せをしてみるのです。
教科書や本が読めないなら、2分だけ読んでみるのです。
馬鹿馬鹿しいですよね?それが基準です。「馬鹿馬鹿しいレベルのこと」から始めて「頑張らないこと」が、この作戦のポイントです。
頑張らないことでも定期的に続ければ習慣となるからです。
小さな変化がもたらす超すごい心理効果
「そんなことで変われるの?」と、思ったのなら成功です。
そう、小さな変化を取り入れると私たちは、この程度では物足りない!と感じて自分からもっと行動するようになるのです。
試してみたらわかりますが、2分だけ本を読む方が難しいです。大抵の場合は、2分以上読みます。読みたくなっちゃいます。
この小さな変化のすごいところは、やりたい気持ちを最大限に強化できるところなのです。
でも、やりたくなければ馬鹿馬鹿しいレベルの目標を達成した時点でやめればいいのです。それで成功です。
その小さな成功の積み重ねが「やればできる!」という自信につながります。そして気づいたら習慣になっています。
というわけで、この小さな変化、よかったらちょっと試してみてください。良い小さな変化のアイディアがあったら私も採用します。
変化は馬鹿馬鹿しいくらいに小さく起こす