鏡を使った心理学
鏡を使った心理実験から、私たちは自分たちで思っているよりも自分の容姿が好きで、普段から自分の姿が他人にどう映っているのかが気になっていることがわかっています。
女の子はよく鏡やスマホなどで自分の状態をチェックしていますが、実は男性も無意識のうちにチェックしているのです。
またそれ以外にも鏡を効果的に使うことで作業の効率を上げたり、無用なストレスを下げたり、頭を良くする方法などが見つかっています。
今回はそんな鏡にまつわる心理学の中でも、特に日常生活に役立つ使い方や知識について紹介していきます。
自己評価が低い人ほど、自分の写真、動画、声、鏡に映る姿などを避ける傾向があります😲要するに現実を直視したくないので、自分の現実的な姿や評価が映るものを避けたがるのです😑
▶️写真等を嫌がる傾向が出てきたら注意信号です⚠️
完璧主義が行きすぎて、自分を責めすぎているかもしれません😂
— ちょっぺ〜先生@心理学作家 (@kruchoro) 2019年3月29日
自分の姿が映ると歩くスピードが遅くなる
お店のショーウィンドウを使った心理実験では、ウィンドウの前を通りかかった人は自然と歩くスピードを遅めて自分の姿をチェックすることがわかっています。
例えば、エスカレーターの横に鏡がついていると、つい姿をチェックしてしまいますが、そういうとき「できればもっと長く見たかった」と思うことがありませんか?
鏡で自分の姿をチェックするのはけっこう楽しいんですよね。
鏡を設置するだけでストレスが減少する
またエレベーターの前に鏡を設置すると、私たちは鏡に気を取られエレベーターを待つときに感じるストレスが減少することが確認されています。
エレベーターを待っているとき、鏡がない場合にはエレベーターがいつ来るのかということに私たちの意識が向いて時間を気にしてしまうのですが、鏡を見ている場合にはふと気づいたらエレベーターが到着していたと感じるようになるようです。
鏡を覗き込むことで作業効率が上がる
また鏡は勉強や仕事の効率を上げることにも役立ちます。
鏡を勉強や仕事の際に使う机の上に設置しておくと、作業と関係のないことをしてサボる回数が減ることがわかっています。
これはサボっている自分自身の姿が気に食わず、「私は本当は真面目な人間だ」と自分の頭の中で描いている理想の自分像が呼び起こされて、作業の効率がアップするんですね。
私たちは自分自身が働き者であると思い込みたいために鏡でダラけた自分の姿を見ると「これではダメだ!」と気を引き締めるのです。
鏡をよく見るだけで頭が良くなる
さらに鏡を頻繁に覗き込むことで容姿のチェックをするようになり、「人からどう思われているか・人からどう見られているか」といったことに注意を向けるためのメタ認知機能が向上することもわかっています。
つまり、鏡をよくチェックする人ほど他者からの視点で自分を見る機会が増えるので、客観的な視点が鍛えられるのですね。
鏡を見る頻度を意識的に多くしたり、自分の部屋の中の鏡を増やすのは手間もコストもそこまでかからないので実践しやすいと思います。今よりもっと認知力を上げたい場合はぜひお試しあれ!