心を強くする8つの方法
今回は前回、前々回と紹介した、ウィスコンシン大学の心理学博士が教える心を強くする方法の続きです。
ウィスコンシン大学マディソン校で心理学、脳科学および精神医学を研究しているリチャード・J・デビッドソン教授が提案する、心が前向きになり、集中力が増し、打たれ強くなる具体的な8つの方法を紹介します。
前回の紹介した方法をおさらいすると、以下のようになります。
- 記念写真をそばに置くとポジティブな気分になる
- 感謝をすることで性格が明るくなる
- 他人を褒めることで幸せなことに気づきやすくなる
- マインドフルネス瞑想で集中力がアップする
- 集中力アップトレーニングで誘惑に強くなる
- 大切なのは逸れた意識をもう一度元の場所に戻すこと
前回、前々回の内容について詳しい解説が知りたい人は前回の話を読んでみてください。今回は幸福度を大きく左右する、人付き合いの方法について解説します。
人の表情やしぐさに注意する
人間関係は私たちの幸福度に大きな影響を与えています。
つまり、コミュニケーションが上手かとかで幸せになれるかどうかも変わってくるのです。
人付き合いが苦手で今よりもっとコミュニケーションが上手くなりたいのであれば、ただ会話をするだけではなく、目の前の相手の顔の表情や体の動きに気を配ることが大切です。
相手の気持ちを推測してみる
このためには相手が話す言葉以外にどんな考えや感情が隠れているのかを自分なりに推測してみましょう。
相手の気持ちを考えたり相手の立場になって思考を巡らすことで相手とあなたの心がシンクロしていきます。
特に会話の中では相手の顔の表情とボディランゲージが、どのように声のトーンと連動しているかに注意するといいと博士はアドバイスしています。
人の本音は声のトーンの変化に現れやすいからです。
感情と向き合う
人付き合いにおいては付き合う相手の気持ちや考えを理解することが大切です。
しかし、最初から他人の気持ちを理解することは難しいです。
そこでまず最初に自分の感情と向き合うことで、人間にどのような気持ちや感情の変化があるのかを理解していきましょう。
この訓練を積むことで徐々に場の空気を読めるようになっていきます。
ここで役立つのが感情のリストアップです。
感情のリスト化
普段から「自分がどんな場面で感情的な反応をしたか」を記録したリストを作っておくことで、という出来事が起こると気持ちに変化が起こるのか理解できるようになります。
また感情をリスト化することで、あなたの感情をコントロール能力も上がってきます。
博士は、1日に15分という時間を使って、このリストを眺めて自分の感情について考えつつ、高揚した気分が落ち着くまで深呼吸をくり返すトレーニングをするのが効果的だとアドバイスしています。
イライラしたり悲しんだりといった嫌なことが起きたら、「この体験をどうプラスに変換できるだろう?良いところは何だろう?マシだったところはどこだろう?🤔」と考えると良いです💡
この思考をすることで想像力と共感力、思考力と推理力、洞察力と寛容力が身について賢く幸せな脳みそに成長します✨
— ちょっぺ〜先生@心理学作家 (@kruchoro) 2019年7月20日
思いやりのイメージトレーニング
打たれ強いメンタルを持ちたいのなら、1日10分「思いやりのイメージトレーニング」を博士はおすすめしています。
やり方は簡単で、例えば病気で苦しんでいる人や仕事を失敗して悩んでいる友達など、困っていたり落ち込んでいる人を想像します。そして息を吸うたびに相手の悩みが自分の体の中に取り込まれていくイメージするのです。
そして息を吐く時は、逆に体内に取り込んだ人の悩み事が解消されて外に出ていく感覚を想像してみるのです。デビッドソン教授は、これを週に4〜5日ほど続けると、次第に心が精神的なダメージに強くなっていくと説明しています。
8つのアドバイスまとめ
最後に8つのアドバイスをまとめておきます。
- 記念写真をそばに置くとポジティブな気分になる
- 感謝をすることで性格が明るくなる
- 他人を褒めることで幸せなことに気づきやすくなる
- マインドフルネス瞑想で集中力がアップする
- 集中力アップトレーニングで誘惑に強くなる
- 大切なのは逸れた意識をもう一度元の場所に戻すこと
- 人の表情やしぐさに注意する
- 思いやりのイメージトレーニングをする
以上の8つが、心理学博士が教える脳みその回路を変えて心を強くする8つの方法です。
ネガティブな出来事に弱く、すぐに落ち込んでしまう人は、紹介した8つのトレーニング方法を試してメンタルを鍛えてみてください。