- 聞き上手な人になるための7つのポイント
- 相手の目を見つめて聞く、アイコンタクトを取る
- アイコンタクトをうまく取るためのコツ
- 自分の感想や意見は相手に求められるまでは黙っている
- 先入観を持って話を聞かない
- 相手の話を不用意に急かさない
- 短い時間であっても真摯に話を聞いてあげることが大切
- 仲良くなってからも7つのポイントを守ろう
部下からの評価が高い上司の習慣
今回は前回の話の続きで、聞き上手になるための方法について説明していきます。
前回の記事を読んでいない人でも理解できる内容となっていますので、今回の解説を読んだあとにでも前回の記事を読んでみてください。
それでは早速、うまい話の聞き方について心理学的に解説していきます。
カルガリー大学のダニエル・スカーリック博士の研究から、部下の個人的な話にも耳を傾けてくれる上司は、上品、親切、同情的、温かみがある、といった好意的な評価を受けることがわかっています。
面白いことに、仕事の話ではなく、個人的な話を聞いてあげることが重要なポイントとなっているのです。
これはおそらく、仕事の話は当然として、追加で個人的な会話もできることが大切だからでしょう。
一方で、仕事とプライベートを分けて接してしまうと、部下との信頼関係が築けないのです。
聞き上手な人になるための7つのポイント
聞き上手になるためのポイントとして、博士は以下の7つのアドバイスが挙げています。
- 相手の話に好奇心を持って聞く
- 知っている話を聞く時でも初めて聞かされる話のように聞く
- それから?それで?と話を引き出す相槌を打つ
- 相手の目を見つめて聞く
- 自分の感想は求められるまでは黙っている
- 先入観を持って話を聞かない
- 相手の話を不用意に急かさない
前回は3つ目まで解説したので、今回は4つ目の心理テクニックから順番に解説していきます。
相手の目を見つめて聞く、アイコンタクトを取る
相手の目を見て話すのは、前回に解説した相槌とセットで大切なことです。
なぜなら相手の目を見ながら話を聞くことで、「この人はちゃんと話を聞いてくれている!」と相手の人も感じられるようになるからです。
基本的なテクニックですが、基本だからこそアイコンタクトは重要です。アイコンタクトを取る回数が減ってしまうと、話している相手はあなたがこの話に興味がないのだと勘違いしてしまうので、相手の目を見つめることが苦手な人は少し工夫をして改善していきましょう。
マスクの着用が当たり前になってから、実は私たちのあいだでアイコンタクトが重要なコミュニケーション手段になっています。言わずもがな、これは相手の顔の下半分が見えないために、顔の上半分を見て意思疎通を図っているからです。次から誰かと話すときは意識して相手の目を見てあげてください。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2021年12月3日
アイコンタクトをうまく取るためのコツ
うまくアイコンタクトを取るためのポイントは、相手の目ではなく顔全体や顔の一部を見ることです。
相手の目を見るのが恥ずかしいと感じる人は顎下や鼻先といった一点に集中することで居心地の悪さや不安を感じにくくなります。
この見方でも相手はきちんとアイコンタクトを取ってくれていると感じるので安心して使ってください。
自分の感想や意見は相手に求められるまでは黙っている
相手の話を聞いているときに1番やってはいけないのは、相手がまだ話をしているのに話の途中で遮ってしまうことです。
相手が熱心にあれこれ説明している最中にあなたが口を出して会話の流れを止めてしまうと、相手には不満やストレスが溜まってしまいます。メッセージを伝え切れないという状態が1番精神的にもどかしいのです。
なので、たとえ相手の言っていることが間違っていたり正しくないと思えたとしても、相手が話をしている間はこちらも真剣に耳を傾けましょう。
感想や意見を述べるタイミングは、相手が相槌や同意といったものをこちらに求めてきた時です。
たとえば、 「そう思うよね?」「どう思う?」というような質問をされたのなら、そのときに自分の意見をはっきりと相手に伝えましょう。そのときまではリアクションを取りながら相手の話に耳を傾け続けるのです。
先入観を持って話を聞かない
先入観を持って話を聞かないと言うのは、相手の持つ意見を決めつけないということです。
頭から決めつけて相手の話を聞こうとしても、それでは話を聞いていることにはなりません。
相手としても話を聞いてもらっているとは感じられず理解も得られないので、お互いに不満が溜まっていく結果になってしまいます。
どんなことでもそうですが、先入観を排除して情報を見定めるということが大きな意味を持つのです。
もしかしたら話の中には、相手にしか見えていないものや、あなたの知らない事実も隠れているかもしれません。
にもかかわらず、最初から決めつけて話を聞いてしまうと相手は新しい事実を話してくれなくなる可能性がありますし、何よりあなたへの信頼感がゆらぎます。
まずはまっさらな気持ちで相手の話を聞きましょう。
相手の話を不用意に急かさない
特に急がなくてはいけない用事があるわけでもないのに相手の話を急かすのは良くありません。
話を急かされた相手は話を聞いてもらっていると言う感覚を得づらくなってしまいます。これではせっかく話を聞いてあげていても意味がありません。
話をしている最中にあなたが忙しそうにしていてもだめです。例えば、スマホをいじったり目線をキョロキョロさせるのはやってはいけない行動の一例です。
話を聞いているときのしぐさを見て会話の相手はあなたの本気度を見極めているので、話を聞いている間は相手の話に集中することが大切です。
誰かと話しているときに退屈な会話になったら、目標を「相手を楽しませる」ことに切り替えてひたすら共感と共通点を探すゲームをすると良いです😊
相手の気分を良くすることに集中することで、自分も会話を楽しめるようになります😆
回避できない会話のときはこのテクニックを使ってみましょう👍✨
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2019年5月5日
短い時間であっても真摯に話を聞いてあげることが大切
スケジュールの都合上どうしても話を聞く時間が短くなってしまうのであれば、事前に相手に会話できる時間を伝えましょう。
短い時間の中でも、精一杯あなたが話に耳を傾けている!ということが伝われば相手は満足してくれます。
仲良くなってからも7つのポイントを守ろう
というわけで、相手の話をうまく聞くためのポイント7つでした。人の話を聞くときはこれらのポイントを意識して話を聞くようにしてみてください。
相手の話に耳を傾ける事はコミュニケーションの基本中の基本です。出会ったばかりの初期段階だけではなく、お互いに親密な仲になってもその関係を長続きさせるためには、きちんと相手の話を聞いてあげることが大切です。
職場でもプライベートでも話を聞くスキルというのは人間関係を良好にするために大いに役立ってくれるものです。
なので、人と仲良くなるのが苦手だったりうまくいっていない人はまずは相手の話に耳を傾けることから始めてみてください。
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