浮気・不倫の心理学 ダメ恋回避シリーズVOL.7
あなたは浮気や不倫をしたことはありますか?
もしくはそこまでいかなくても、すでに相手がいる人を好きになってしまったことはありますか?
こういったことは誰にでも起こりえる出来事の一つです。また、こうした恋愛は心理的にも特に燃えやすい特性があります。背徳感というやつですね。
というわけで今回は、浮気と不倫の心理について解説していきます。
恋する脳みそと恋愛ホルモン
恋愛は非常に複雑で特殊な感情です。恋愛感情を抱く構造には、多くの脳領域が関与しています。
しかし、イェール大学児童研究センターの研究者で神経生物学者のルース・フェルドマン博士の2017年の研究によると、一部の脳領域と神経伝達物質の影響が特に大きいことがわかっています。
私たちが感じている特定の相手に対する愛の強さや愛着の質といったものは、側坐核と呼ばれる脳領域に神経伝達物質の一つであるドーパミンが影響を及ぼすことで決定されています。
側坐核は、報酬を求める行動に関与している脳領域として有名で、覚せい剤などのドラッグが作用を与える部位でもあります。恋愛が麻薬と同じだと言われるのはこのためです。
では、ドーパミンは側坐核にどのような働きをするのでしょうか?
ドーパミンが恋愛にもたらす作用
ドーパミンは、ご褒美や報酬につながる行動の生成に関わる神経伝達物質です。
ここで言われる報酬とは、お金や食べ物、人付き合いなど、私たちが喜ぶもののすべてを含みます。
恋愛で言うと、例えば、キスをしたり旅行に出かけるといったイベントのほか、愛する人が笑顔を見せるといった小さな出来事であっても、このドーパミンが脳内に放出されます。
つまり、ドーパミンが放出されることで私たちは好きな人にドキドキするようになるのです。