嫌なことは紙に書いたほうがいい
スペインのマドリード自治大学の研究によると、嫌なことを紙に書いて破り捨てるだけでも嫌な記憶を忘れる効果があることがわかっています。
嫌な出来事を紙や日記に書くと良いというのは過去に行われた数々の実験で証明されていますが、破り捨てると効果的というのはユニークな部分ですね。
紙を破り捨てると気分が良くなる
実験では、まず被験者に自分の嫌いなところを紙に書いてもらいました。その後で、その紙をビリビリに破いてゴミ箱の中にポイッと捨ててもらったのです。
そんなことで?と思うかもしれませんが、実際にこの作業を行った人たちは自分を責める傾向を減らすことができたことがわかりました。考えてもしょうがないことには物理的な介入が役に立つみたいですね。
頭の中でイメージするだけでは効果なし
しかし一つ注意が必要でして、頭の中で嫌なことを書いた紙を破り捨てただけでは効果がなかったのです。現実に存在する紙に書いてそれを破り捨てることが重要なのですね。ただイメージするだけではダメなのです。
また研究者は、紙を捨てるだけで幸せになれるわけではないと忠告しています。ツラい出来事を紙に書いて破り捨てても、嫌な記憶や思考は消えたわけではなく、まだいつでも思い出せる状態です。
考えがまとまらないときは紙に書く
しかし、それでも少なくとも、紙を破り捨てることで一時的にネガティブな思考を忘れて、悪影響を少なくさせることはできます。根本的な解決方法にはならないのですが、速攻で悪い気分を晴らしたいときの対処法という感じですね。
考えてもうまくまとまらない抽象的な思考は、紙に書き出して目に見える化してあげることで、脳みそが処理しやすくなるので、いつまでも悩むことが無くなるのです。
練習を繰り返すことでネガティブに強くなる
最後に一番の朗報なのですが、実験で嫌な思考を紙に書く練習を繰り返してもらったところ、ネガティブな思考をすぐに消す能力が鍛えられたこともわかりました。
つまり、ネガティブになりやすい人や落ち込みやすい人は紙に書いて破り捨てることを繰り返すことで、それがネガティブな思考の処理をする訓練になって悩みづらい性格になるということです。悩み事を抱えやすい体質の人はぜひ今回のテクニックをお試しあれ!