集中できるかどうかは慣れで決まる!
今回は集中に関する心理学の中でも、瞬間的に集中できるようになる方法について漫画のNARUTOを参考に話していこうと思います!
重要なポイントから言うと、一瞬で目の前の作業に没入できる「瞬間集中」ができるかどうかは慣れの問題です。
なぜなら集中というのは自分で自分を操作しているというような意識がなくなり、ほぼ無意識に作業に没頭している状態のことを言うからです。そして無意識を意識的に呼び出すことはできないのです。
感情を意識的に操作することは出来ない
たとえば、失恋したからと言ってすぐさま失恋相手のことを「好きじゃない」モードに意識的に切り替えられないのと一緒です。「もう好きじゃない」と考えようと思っても感情はそのままですよね?
これの逆で自分の好きでもない相手を目の前にして「この人に恋をしろ、恋をしろ」と思っても恋に落ちないのも同じです。感情というのは意識的には操作できないのです。
しかし!そんなふうにして直接的に無意識をコントロールすることができなくても、科学の知識を使って間接的に無意識をコントロールすることができます。
その方法が今回紹介する、自分ルールと呼ばれるテクニックです。
自分ルールでやる気を操作する
自分ルールとは、漫画『NARUTO』に出てくるロック リーの実践している修行のテクニックです。人に言われるのではなく、自分で勝手に「~をして、もしもできなかったら、これをしよう」と失敗したときの行動を先に決めておいて勝負を挑むことです。これを自分ルールと呼びます。
しかし!ただ決めるだけではありません。
ロック リー(元はマイト ガイ先生考案)の自分ルールのすごいところは、分岐点をつくっているところです。
成功・失敗したときの行動を先に予定に入れておく
ここで言う分岐点というのは、今から行う挑戦が「成功した場合」と「失敗した場合」を想定しておいて、挑戦の結果が出る前に次の行動を決めてしまうことです。
これはかなり画期的な思考術です。たとえば、
「仕事がうまく行かなかった」→営業先を追加で10件回る
こんなふうに結果が出る前から次の行動を決めておくで、たとえ失敗してしまったとしても、そのことでヘコんで悩んでいる時間を限りなく0に近づけることができるのです。心理学の世界ではこれをイフゼンルールと言います。
またこの方法であれば、成功した自分に酔いしれてその後の仕事や修行をサボることもありません。なぜならすでに次の予定が入っているからです。二段構えになっているのです。
楽をしようと考える前に手を打っておく
人というのは反射的に「行動しない」ための言い訳を考えてしまうものです。これは万国共通、人類共通の癖です。
しかも挑戦や仕事など何かを頑張ったあとではエネルギーも消耗しているので、楽な行動をより選びやすくなっています。
だからこそ行動する前で元気がありあまっている状態のときに自分ルール「机に座ったらノートを開く」「部屋に入った瞬間ノートを開く」と決めてしまうのが効果的なのです。
ルールを決めたら予定通りに動く
どんな状況だろうと自分のルールには従う。それが習慣になると、考える必要もなく瞬間的に集中状態に入ることができるようになります。
もちろん最初は多少辛かったりするのですが、辛い感覚や手を抜きたい感覚がやってきたら、「瞬間集中」が自分の習慣になろうとしている合図くらいに考えればいいのです。
「メキメキ!メキメキ!」という音が聞こえてきて「ああ!いま瞬間集中が癖になろうとしているんだ!」と思えることができれば勉強だろうが仕事だろうが、その作業そのものが楽しくなってきます。怠け心が出てきたら成長している証と捉えましょう。