すぐ太ってしまう人の食べ方
実は嗅覚と肥満には密接な関係があります。匂いを嗅ぎ分ける能力があるかどうかで肥満になりやすくなるかどうかが決まるのです。
匂いを嗅ぎ分ける能力が高い人ほど肥満になりにくい一方で、嗅覚が敏感でない人は暴飲暴食をしがちで太りやすいのことが研究の結果からわかっています。つまり、食べ過ぎを防ぐためには嗅覚を鍛える必要があるのです。
早食いの人が太ってしまう心理的な理由
よく早食いの人は太りやすいと言われるのはこのためですね。早食いの人は匂いを味わうよりも、すぐ食べ物を口の中に入れたいと思うので、そのために食べる量がどんどん増えてしまい、習慣的に太りやすくなっているのです。
彼らは食べ物の味を一口では存分に味わえないので、次々に口の中に食べ物を入れていってしまうのです。そうしないと食事が楽しくないのですね。
また味覚に鈍感なせいで味付けも濃いものを好み、調味料も多めに付け足してしまうので摂取カロリーがどうしても多くなってしまいます。だから余計に太りやすくなってしまうのです。
太りすぎてしまう食習慣を変える方法
そこでこの心理の罠を防ぐためには食べ物の匂いをよく楽しみ 、食事を時間をかけて味わう習慣をつける必要があります。何を食べるかも重要ですが、どう食べるかということも同じくらいにダイエットには重要なのです。
そうして健康的な食事の取り方を身に付けることで適正体重に近づけることができますので、太り過ぎが気になっている人はこれから紹介する方法を参考にしてみてください。
おすすめの心理テクニックはマインドフルネスイーティングと呼ばれる食事方法です。
マインドフルネスイーティングとは
マインドフルネスイーティングとは、マインドフルネスの状態で行う食事です。つまり、食事をするときには食べ物の味や食感や匂いといったものを存分に楽しんでゆっくりと咀嚼していくのです。
やり方としてはまず口に運ぶ前に料理を眺め、食べ物の色や形を観察します。次に匂いを嗅いで料理のイメージを膨らませます。それからゆっくりと口の中に運び、舌の上で転がしながら何度も咀嚼して味わい、最後に飲み込みます。
テレビもスマホもお喋りも禁止
このマインドフルネスイーティングの間はもちろんテレビを見たりスマホをいじってはいけませんし、人と話すのも禁止です。ただ食事と向き合って食事だけを楽しむ時間を作るのです。
そう考えると、古い日本やアジアの慣習で「食事中は黙って食べなさい」というものがありますが、これはマインドフルネスの状態になりなさいという教えから来ているのかもしれませんね。
というわけで、最近つい食べすぎちゃって困っているという人はマインドフルネスイーティングを実践してみてください。
実際にやってみると「この食材って、こんな味だったんだ!」というふうに感動できますので、特に食べすぎているわけでもない人も試してみることをおすすめします。