昇進する人に求められる行動
昇進を目指すのであれば、リーダーとして求められるように周りの人たちに評価される必要があります。
しかし、ただ闇雲に仕事をしているだけでは結果に結びつくとは限りません。仕事ができる人が昇進するのではなく、リーダーに見合った能力や評価を得られる人が昇進するのです。つまり、昇進という目標に合わせて行動を決めていかなければいけないのです。
そこで今回はリーダーの求められるポイントを押さえて、周りの人たちに高い評価をもらうための心理テクニックを紹介していきます。
リーダーに求められている4つのポイント
アメリカのアクロン大学心理学科に勤めるロバート ロード教授の研究グループは、個人の性格とリーダーの関係について調査を行いました。
すでに発表されている昇進に関する複数の科学的な研究論文を分析し、それらの研究の成果から共通点を導き出したのです。
その結果、リーダーに求められている性格の条件が4つあることがわかりました。その4つの条件とは、頭の回転の速さ、外向性の高さ、ユニークさ、積極性の高さです。
- 頭の回転の速さ
- 外向性の高さ
- ユニークさ
- 積極性の高さ
ロード教授がここで挙げている特徴はどれも、これまでこのブログで紹介してきた心理学研究で言われていたことですね。それでは順番に詳しく解説していきます。
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頭の回転の速さ
まず最初に挙げられている頭の回転の速さですが、やはり頭の良い人ほどリーダーのふさわしいと見なされる傾向があります。
この場合の頭の良さとは問題解決能力の高さです。いくら知識があってもそれを活用して問題を活用したり成果を挙げていないのであれば頭の回転が速いとは言えません。
企業でリーダーという立場にふさわしいと評価される人たちは、持てる知識や技術を応用して課題の解決に取り組めている人たちです。何はともあれ、結果を出せていないとリーダーには選ばれないのです。
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外向性の高さ
次に外交性の高さです。外交的で組織の人と頻繁にコミュニケーションを取っている人はリーダーシップがある人物に見えます。これも想像しやすいですよね。内気で部下の人と話をしない人はあまりリーダーっぽく見えません。
どうしてそのような見方を我々が持つようになるのかというと、リーダーが持つ高い外交性が人と人とを繋ぐ接着剤のような役割をなし、チームの結束力を高めてくれるからです。
そうして結束の強まったチームでは仕事に対するモチベーションが上がり、成果を挙げたり業務の改善に繋がるようになるのです。
実は単純にただ仕事ができる人や知識を持っている人を集めるだけでは仕事になりません。メンバーの能力を把握し適した場所に適した人材を配置し、彼らがスムーズに連携をとって仕事が行えるようになって初めて大きな成功を成し遂げられるのです。
リーダーは従業員が個々のスキルを活かして心地よく働けるように手助けするサポーターのような役割も担っているのです。
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ユニークさ
ユニークさですが、これは過去の研究でもよく指摘されている成功のために必要な要素の一つです。
最近だとクリエイティビティという言葉の方が有名かもしれません。実際にクリエイティビティの高い人たちは年収が高いという研究もあります。
私たちはユニークな視点と発想を持つことで難しい問題を解決に導くことができます。この影響力は自分の抱えている問題だけにとどまりません。
そうした人と違った発想、視点を持つことで、現在問題を抱えている他のチームメンバーにも解決に役立つ重要なヒントを与えることができます。彼らの悩みを解決させることができれば頼りがいのある人物として評価されますから、ユニークな人はリーダーシップのある人に思われやすいのです。
また、困難に屈しない精神もユニークさが補強してくれています。自分と他者を精神的に支えてくれる強さのバロメーターがユニークさに当たるのです。
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積極性の高さ
積極的な性格と成功度合いは相関性があるということがわかっています。積極性の高さは成功のために必要な物の一つなのです。
積極的な人は問題を先延ばしにはせずに早めに行動し解決に導きます。あらゆる仕事や新しい挑戦にも自分から手を挙げるので野心があって仕事ができるようにも見えます。
周りの人から見ても積極的な人というのは、それだけで頼りがいがあるように見えて活力のある人物だと見なされます。その積極性を活かして組織のために行動してくれるだろうという期待感を持たせてくれるので、リーダーとしてふさわしいだろうと評価されるのです。
昇進しやすい、理想的なリーダー像を持った人
つまり、今回の研究をわかりやすくまとめると、誰とでも気軽におしゃべりができ、人を笑わせることが得意な頭の良い人が積極的な姿勢を見せると、周りの人たちはその人がリーダーだと認めやすくなる傾向があるということです。これはまさに理想的なリーダー像という感じですね。
というわけで出世を目指していたりリーダーとして活躍したいと思っている人は、今回の研究結果を参考に普段の行動を少しずつリーダーっぽいものに変えていきましょう。
また今回の研究結果は、リーダーシップがある人だと思われるだけではなく、単純に仕事ができる人の条件とも重なりますので、仕事で成果を出したいという人も参考にしてみると良いかと思います。
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