自信を持つようになると人生の満足度はどう変わるのか?自信と幸せに関する心理学

ビジネス・成功の心理学
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自信を持つと人生の満足度は変わる?

「自信を持とう」「自分を愛せるようになろう」「根拠のない自信が大切」と世間でよく言われるように自信や自己受容の気持ちというのは幸せになるために必要なものだと認識されています。

果たして、これらの言葉はどれくらい真実に近いのか、という話を今回はしていきます。

結論から先に言うと、心理学のデータを見ても自信を持つことと幸せを感じる心には大きな関連があることがわかっています。つまり、自信がある人は同時に幸せな人にもなれるのです。

また、この自信と幸福度に関する心理は、医者のような高度なスキルと知識を身につけている成功者でも同じであることもわかっています。

成功しているから絶対に幸せ、というような単純な心理にはならないのですね。成功していても自分に自信がなければ幸福度は高くならないのです。

社会的な成功者の中にもあまり幸せそうに見えない人がいますが、それにはこうした理由があったのです。

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自分に自信がある人は幸福度も高い

アメリカ、アイオワ大学のティモシー・ジャッジ教授は、1300名の医師(650人が開業医、650人が精神科医)を対象に自信と幸福度の相関性について調査しました。実験参加者の人たちの自信の高さを調べて彼らの幸福度と照らし合わせてみたのです。

すると、自信を持つことが人生の満足度の18%に影響を与えていることがわかりました。自分に自信を持つことは人生に対する満足度の約20%、5分の1を決めていたのです。

自信の高さだけで数値を測ったにしてはけっこう大きな数字ですよね。自信を持つことの大切さがわかるデータです。

自信がない人はどうすれば良いのか?

では、「自信がない人は幸せになれないのか?」「自信がない人は損をしているのか?」と考えて切なくなるかもしれませんが、これは逆に考えると良いです。

つまり、私たちは自信の高さに関する問題をクリアするだけで、幸せに関する問題の5分の1を解決することができるということです。

こう考えると、自信をつけることはかなりコスパが良く、努力しがいのあるチャレンジに思えてきますよね。

また、「自信が低くても幸福の80%には関係がないのか」と開き直ることもできます。

極端に自信が持てないのはそれはまた問題ですが、自信満々になれなくてもあまり気にする必要もないのです。

自信をつけるための心理学的なポイント

多くの人はいざ自信をつけるとなると、大きな挑戦をしたり難しいことを解決しようと考えてしまいがちです。

しかし実は、自信をつけるためには何も難しいことをしなくても良いのです。そんなに頑張らなくても自信というのは意外と簡単につけることができます。

自信を高めるために必要なのは世間から見て難しいかどうかではなく、ただ何かをこなすことができたという事実だけなのです。そしてこの事実を積み重ねて自信をつけるには、ただ今の自分にできることをこなしていけばそれで良いのです。

自信がなくなったらできることをこなそう

というわけで、もしも今の自分に自信がなかったり、これから先自信がなくなったら、まずは自分にできることをこなしていきましょう。

自分にできることをやる、たったそれだけのことでも私たちは自信を取り戻して自分好きになることができるのです。小さな成功体験というやつですね。

理想的な生活を追い求めるのは、そうやって小さな自信をつけてからでいいのです。理想的なことややりたいことに挑戦する前には、自分にできることを積み重ねていきましょう。

自分に自信がある人は人生の幸福度が18%高い
自信を高めることで大きな幸福感を得ることができる
自信を高めるためにはできることをこなすだけも良い

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参考論文

Judge TA, Locke EA, Durham CC, Kluger AN. Dispositional effects on job and life satisfaction: the role of core evaluations. J Appl Psychol. 1998 Feb;83(1):17-34. doi: 10.1037/0021-9010.83.1.17. PMID: 9494439.
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