ライター・作家が向いている人たちの特徴
性格と職業に関する研究などでは、内向的な人におすすめの職業として一人きりで作業ができる作家やライターがすすめられることがありますが、このアドバイスは実際にはきちんと機能するのでしょうか?
実は2018年のブンクル大学(インドネシア)の研究によると、内向的な人は物語を執筆する能力・ライティング能力に長けていることが判明しています。
今回の研究結果によると、内向的な人は外的刺激の少ないの独立した環境や自律的な働き方に適しているというだけではなく、実際にライティング能力を見ても作家業に向いていることがわかったのですね。
内向的な人は筆記能力がずば抜けて高い!
この実験では、58人の英語学科の大学生を対象に、彼らの内向レベルを調べる性格テストを行った後で、ライティング能力を調べるための筆記テストをしてもらいました。
すると、内向的な性格の生徒たちは、外向的・両向的(内向的と外向的のあいだ)な性格の生徒たちよりも成績が良かったのです。
ちなみに、外向的な生徒と両向的な生徒の成績には違いは見られず、どちらも同じような評価を得ていました。
さらに、成績は点数+5段階評価でつけられたのですが、内向型と判断された生徒はみな4以上の評価をもらい、5の評価をもらった生徒も内向型にしかいなかった!という驚きの結果となっています。
この結果を信じるのなら、内向的な人は圧倒的に文章を書くのが上手い!ということになりますね。内向的な人にはとても嬉しいニュースです。
Q.仕事を楽しんだ方がいいですか?
A.仕事自体が楽しいかどうかよりも、一つの作業を終えた時に達成感や満足感を覚えられるかどうかが重要です。仕事をしている最中は特に楽しくなくても大丈夫です。なぜなら仕事中は、人は無心になるからです。注意を払うべきなのは、仕事を終えた後の気分です。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2021年8月19日
考え込むのが好きな性格を活かそう
作家になる人は内向的なイメージがありますが、この結果を見る限りでは実際にそのような傾向がある可能性がありますね。
まあたしかに考えてみれば、内向的に物事を追及する資質がないと深い洞察は得られませんからね。
というわけで、内向レベルが高い!と自負している人は、文章を書く仕事が向いている可能性が高いのでこれから挑戦してみてはいかがでしょうか。
参考論文
Revola, Yashori & Harahap, Alamsyah & Suwarno, Bambang. (2018). THE ANALYSIS OF SIGNIFICANCE DIFFERENCE IN WRITING ACHIEVEMENT AMONG THE STUDENTS WHO ARE INTROVERT, EXTROVERT, AND AMBIVERT. JOALL (Journal of Applied Linguistics and Literature). 1. 84-96. 10.33369/joall.v1i1.3939.