女性は目で好意の合図を送る?
よく女性は視線で男性に求愛の合図を送ると言います。気になる男性をちらちらと見て、興味があることを暗に示しているというのです。
こうした通説が存在する理由は、女性のほうから声をかけると軽い女だと思われたり、「求愛するときは男性のほうから声をかけるもの」という社会的な文脈があるからです。
ナンパ師やナンパ界隈では、女性が男性に求愛の視線を送ることを「目ビーム」と言います。「彼女から目ビームがきたから声をかけた」みたいな感じです。
果たしてこれは実際に存在する正しい求愛行動なのでしょうか?それともただの都市伝説なのでしょうか?
モテる女性ほど男性に視線を送る
ミズーリ大学心理学部のモニカ・M・ムーア博士による1982年の古典的な研究によると、モテる女性は男性に魅力的な視線を送っていることがわかっています。
この研究では、成人女性200人以上を対象に観察実験を行い、どのようにして男性の注意を引きつけようとするのかが調べられました。
そしてその後、40名の女性を対象に、バー、大学の食堂、大学の図書館、大学の会議室などで男性を誘惑してもらったところ、男性に視線を多く送っている女性ほど男性から最もよくアプローチされていました。
出会いを求めている女性は色目を使いやすい
やはり女性のほうから視線を送ることは恋愛の初期段階ではかなり重要なようです。
実際に恋愛経験が豊富な女性もよく使っています。目ビームは本当だったのですね。
またこの実験では、特に強く交際相手を求めている女性ほど男性に視線や求愛のシグナルを多く送っていました。
いわゆるワンナイトを求めている女性は本当にわかりやすくシグナルを送る傾向があるのです。
【視線を使った5つの心理テクニック】
1最初は話しながらチラチラと短く視線を合わせる
2相手が話し込んでいるときは長めに視線を合わせる3相手が視線を外す前にこちらから先に視線を外す
4その後相手が視線を外すまで視線を合わせる5気づいたらお互いに見つめる時間が長くなり仲良くなっている
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2018年11月3日
女性から送るべきアイコンタクトの回数
ただし、このアイコンタクトを送る方法には弱点もありました。
男性は女性の最初の視線による求愛のシグナルを見逃すことが多く、女性からの求愛行動にすぐには気づけなかったのです。せっかくのチャンスなのにもったいないですね。
男性は女性の気持ちを早とちりしやすいと言われる一方で、こうした最初のコンタクトでは鈍感な傾向があるのです。
平均すると、女性は男性が好意に気づいてくれるまでに、合計で3回の視線を送る必要がありました。男性はもっと女性の視線に敏感になったほうがいいかもしれませんね。
というわけで、好きな男性がいる女性は、目からのレーザービームを彼に向けて3回送るようにしてみてください。
参考論文
Moore, Monica. (1985). Nonverbal courtship patterns in women: Context and consequences. Ethology and Sociobiology. 6. 237-247. 10.1016/0162-3095(85)90016-0.