フェミニストは恋愛が得意
米国ラトガース大学心理学部のローリー・A・ルドマン、ジュリー・E・フェラン博士らの研究によると、一般的な意見とは異なり、フェミニズムと恋愛は相容れないものではなく、フェミニズムは異性間の恋愛関係の質を向上させる要素であることがわかっています。
フェミニストは恋愛に向いてなさそうな世間的なイメージがありますが、実際には普通の人よりも恋愛に向いているのですね。
フェミニストはモテないは嘘
また、フェミニストは魅力的でない、性的に魅力がないというフェミニストのステレオタイプも調査では支持されていないことがわかりました。
フェミニストは異性から見た時に魅力が下がるという社会的な思い込みがあるのですが、実際にはそのような心理は見つからなかったのです。
例えば、有名なフェミニストで言うと女優のエマ・ワトソンがいますが、彼女は異性からも十分な人気がありますよね。
パートナーがフェミニストだと男女ともに幸せに
一般的に、フェミニズムとロマンチックな恋愛は相反するものであると認識されています。
しかし、242人のアメリカ人大学生を対象とした実験と、289人の高齢者を対象としたオンライン調査を行った今回の研究では、この認識が否定されました。
この調査では、男女のフェミニズムについての認識と人間関係の健全性との関を調べるために、人間関係の質、男女平等にどれだけ合意できるか、人間関係の安定性、性的満足度などの項目を測定しました。
するとその結果、フェミニストのパートナーを持つことは、女性にとってより健全な恋愛関係につながることがわかりました。
女性だけではなく男性もまた、フェミニストのパートナーを持つことで、より安定した恋愛関係と高い性的満足度を報告しました。
つまり、フェミニズムは恋愛関係を良くしてくれるのです。
フェミニストは異性にモテる
さらには、フェミニストの女性は、非フェミニストの女性と比べて、異性との恋愛関係にある割合が高かったことも判明しました。
どうやらフェミニストの方が恋愛が得意なうえにモテるようですね。面白い心理です。
ちなみに、フェミニストだからと言ってレズビアンである割合が特別に高いわけではないということも、今回の研究結果ではわかっています。
「フェミニスト=レズビアン」というステレオタイプがありますが、実際にはそんなことはなく、むしろ異性の恋人がいる場合の方が多いのです。
参考論文
Rudman, L.A., Phelan, J.E. The Interpersonal Power of Feminism: Is Feminism Good for Romantic Relationships?. Sex Roles 57, 787–799 (2007).