【性格心理】ビッグファイブ性格特性の「内向性」について解説

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内向性とは?

 

内向性(introversion)とは、外的な刺激よりも内的な感情を重視することを特徴とする性格特性です。

 

内向性の反対の言葉に、外向性 (extroversion, extraversion) があります。この2つは両極端な特徴を持つため、一般的にはどちらか一方の性質しか持っていないと考えられ誤解されがちです。

 

しかし、実際には、ほとんどの人たちは内向性と外向性のどちらの性質も持っており、性格もそれらの中間のところに位置しています。

 

外向的なところもあれば内向的なところもあるのが一般的なのですね。ビッグファイブ性格特性では、主に外向性という言葉が使われます。

 

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内向的な人が人口に占める割合

 

内向性が高い人はイントラバート(introverts)と呼ばれ、外向的な人はエクストラバート (extraverts) と呼ばれます。

 

内向的な人は人口の25~40%を占めると言われています。意外と多いですよね。学者によっては半数を超えると主張する人もいます。

 

これほどの数を占めているのにもかかわらず、内向的な性格について世間一般的にはまだ多くの誤解があります。

 

また、内向的な人たち本人も自分たちの性格特性について誤解していることがあります。

 

内向性と内気さは別の性格特性

 

たとえば、内向的な性格と、社会不安の強いことや内気な性格であることはまったくの別物です。

 

つまり、その人が内向的であるからと言って、社会的な不安を感じやすかったり、人と話すのが苦手な恥ずかしがり屋であるとは限らないのです。

 

はたから見ると振舞い方が似ているように思えるのですが、内向性、社会不安、内気さ、これらはそれぞれに独立した特性です。

 

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内向的な人は内面に集中する

 

内向性は、多くの性格理論や研究で確認されている人類が持つ主要な性格特性のひとつです。

 

内向的な人は、外的な刺激を求めるよりも、内向的な思考、感情、気分に集中する傾向があります。

 

たとえば、活発に動いてよりたくさんの未知の経験を楽しむよりも、これまでの経験や少ない体験から様々なことを感じ取り、思考し、理解を深めることに努めます。

 

このため、内向性の高い人(つまり外向性の低い人)はよりもの静かで、控えめで、内向きに物事をとらえる傾向があります。

 

 

一人で過ごすことで心身が休まる内向型

 

たくさんの人付き合いをすることでエネルギーを得られる外向的な人たちとは異なり、内向的な人たちは人付き合いをする場面でエネルギーを消費しなければいけません。

 

なので、パーティーに出かけたり大勢の人の中で過ごした後、内向的な人は一人で過ごすことでエネルギーを充電し活力を回復する必要を感じることが多いです。

 

人と過ごすことで心が休まる外向的な人と、一人で過ごすことで心が休まる内向的な人という感じですね。

 

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参考論文

 

Dossey L. Introverts: A Defense. Explore (NY). 2016 May-Jun;12(3):151-60. doi: 10.1016/j.explore.2016.02.007. Epub 2016 Mar 2. PMID: 27061037.

https://doi.org/10.1016/j.explore.2016.02.007

Thompson, E. R. (2008). Development and validation of an International English Big-Five Mini-Markers. Personality and Individual Differences, 45(6), 542–548. 

https://doi.org/10.1016/j.paid.2008.06.013

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