肥満と運動不足で病気になる
肥満および運動不足というのは、高血圧、冠状動脈疾患、糖尿病、癌を含む多くの慢性疾患の危険因子であることが知られています。
ただ太りすぎるだけで、とにかく人は病気にかかりやすくなってしまうのですね。
なので、見た目の問題だけではなく、健康的に長生きをしたいのなら、肥満と運動不足は解消しておかなくてはいけません。
太りやすい人の意外な特徴
実は研究によると、太りやすい人の特徴が分かっています。それは長時間の通勤です。
これまでに何度か長時間の通勤の悪影響について解説してきましたが、通勤時間の長い人は肥満・運動不足になるリスクまでもが他の人と比べて高まってしまうのです。
これはカリフォルニア州立大学のハビエル・ロペス・ゼティナ博士が2006年に行った調査で、カリフォルニア州に住む約10万人の健康データを分析したところ、交通量が多い(通勤時間が長い)人ほど肥満の割合が高いという傾向が見つかったのです。
ただでさえ、長い通勤時間で日ごろから疲れがたまっているのに、さらに人よりも太りやすくなってしまうだなんて、踏んだり蹴ったりですね。。
日本はアメリカよりも通勤時間が長い!
ちなみに、日本の通勤時間はアメリカより20~30分ほど長くなっていますので、日本人はより運動量に気を付けておいた方がいいかもしれません。
とはいえ、アメリカよりも日本の方がずっと肥満率は低く、逆に一人当たりの運動量は多いので、そこまで心配する必要はないかと思います。
参考までに「最近太り始めたなぁ」という人は生活習慣の改善を意識してみてください。
参考論文
Lopez-Zetina J, Lee H, Friis R. The link between obesity and the built environment. Evidence from an ecological analysis of obesity and vehicle miles of travel in California. Health Place. 2006 Dec;12(4):656-64. doi: 10.1016/j.healthplace.2005.09.001. Epub 2005 Oct 25. PMID: 16253540.