【デートの心理】好きな人を落とすために最初のデートですべきこと

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最初のデートは何のためにある?

 

最初のデートで二人の相性が良いかどうか、相手が運命の人かどうか、相手がどんな本性を持っているかなどを知るのは難しいものです。

 

一回のデートのような短い時間のあいだに、正確に自分のことを伝え、同じように相手のことを知り、お互いにとって最良の結果が出るように判断することはほとんど不可能です。

 

しかし、恋愛の初期段階はそれでいいのです。

 

実は、最初のデートでは、正確に自分のことを理解してもらったり相性を確かめ合うことよりも大事なことがあります。

 

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最初のデートの目標

 

最初のデートで達成すべきこと、それはお互いの第一印象に対してポジティブな感情を持つことです。

 

最近の研究によると、最初のデートで相手に恋愛感情を持ってもらえるかどうかは、ポジティブな第一印象を与えられるかどうかにかかっていることがわかっています。

 

二人の相性よりも実際の性格よりも、ポジティブな第一印象が恋をし始めるときには大切なのですね。

 

恋はいつも幻想から始まる

 

実は、カップルとして成立した男女の多くは勘違いや間違った理由から恋に落ち、相手の本当の姿を知ることなく、非現実的にロマンチックな姿を頭の中に思い描いています。

 

つまり、相手に幻想を抱くことは人が恋に落ちるうえで一般的なことなのです。

 

逆に、恋愛をするときに、はっきりと相手の正確な印象を抱くことは、恋愛感情を著しく低下させてしまうことがわかっています。

 

私たちは自分にとって理想的なイメージを相手のなかに描くことによって、心の停止信号を無視するようになります。

 

こうして現実を見る目がより不明瞭なものになり、片思いの相手を完璧な人物に頭の中で作り変えていくのです。

 

理想を追い求めても現実を見すぎてもいけない

 

しかし、当然のことながら、このように、現実的に間違っていて不正確な人間関係の期待に応えることは誰にもできないので、付き合っていくうちに相手に失望を経験することになり、やがてカップルは別れることになります。

 

一方で、現実を正確に取らえられたはいいものの、それに対して過敏に反応するたち人は、素敵な恋愛を夢見すぎてしまいます。そして、それによってせっかくの恋の機会を見逃してしまいます。

 

では、こと恋愛において、私たちは理想を描くべきなのでしょうか?それとももっと現実を見るべきなのでしょうか?今回はこの問題について解説していきます。

 

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ポジティブな第一印象が恋に発展する

2020年に行われたマギル大学心理学部のローレン・ガザード・カー、ハサガニ・ティセラ、 ジョン・E・リドン、ローレン・J・ヒューマン、 アデルファイ大学(アメリカ)心理学部のM・ジョイ・マクルーア、ヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学ミュンスター心理学部のミトヤ・D・バック博士らの研究によると、最初のデートでポジティブな第一印象を与えることが、恋愛関係に発展させるするうえで重要なことがわかっています。

 

この研究では、2つのスピードデート(数分で終わるお見合いのようなデート)に参加した569人の男女のサンプルを用いて、初デートの際に相手の特徴をつかむ精度が高いことが恋愛にどのように機能するかどうかを検証しました。

 

初デートの後で参加者には、デート相手の身体的魅力や性格とともに、自分の恋愛感情を評価してもらいました。

 

するとその結果、相手の身体的魅力や性格を好意的に評価した参加者はデート相手に対して好印象を持つ傾向があることがわかりました。

 

相手の魅力について考えたあとで、自分がその人を好きになっているか考えてもらうと、たいていの人は「好きになった!(またデートしてもいい)」と答えたのですね。

 

そして重要なことに、この評価が正確なものではなく、相手の性格や魅力を正しく見積もれなかった人ほど恋愛感情が増えていました。

 

つまり、最初のデートで大切なのは、自分についての正確な情報を与えるよりも、よりポジティブな情報をたくさん与えることだった!ということです。

 

 

ポジティブな体験と印象が残るデートをしよう

 

研究の結果は、交際相手に対する好意的な印象は、恋愛感情の高さと強い相関関係があることを示しています。

 

当たり前ですが、ポジティブな印象を与えることで好意的にとらえられ、恋をしたい気分に相手の感情を操作することができるのです。

 

基本的に恋愛の初期では、人は自分を良く見せようとある意味で噓つきになりますが、これは効果的な恋愛戦略のひとつだったのですね。

 

嘘をつけ!とまでは言いませんが、少なくともお互いについて深く知るよりも、ポジティブな体験と印象が残るデートをするように工夫する必要がありますね。

 

二人の相性を調べるのはそのあとで十分なのです。というよりも、その順番でないと恋には発展しないのです。

 

逆に言うと、恋しにくい人、恋できない人というのは、相手のことを詳しく見すぎなのですね。

 

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参考論文

 

Gazzard Kerr, Lauren, Hasagani Tissera, M. Joy McClure, John E. Lydon, Mitja D. Back, and Lauren J. Human. 2020. “Blind at First Sight: The Role of Distinctively Accurate and Positive First Impressions in Romantic Interest.” Psychological Science 31 (6): 715-28. doi:10.1177/0956797620919674.

https://doi.org/10.1177/0956797620919674

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