物事の捉え方次第で幸せは決まる
みなさんは物事を単純に考えてすぐに忘れる方ですか?それとも「もっと裏があるのではないか?」と複雑に考えて昔のことでも何度も思い返したりしますか?
実は、このちょっとした思考パターンの違いによって、私たちの幸福度には違いが出てくるということがわかりました。
物事を単純に考えると幸せになれる
ドイツのルプレヒト・カール大学ハイデルベルク校の心理学研究によると、「物事を単純に考える癖があって、あまり深く分析しない人の方が幸せを感じやすい!」という結果が出ています。
たしかにあれこれと考えを巡らすことによって、マイナスの感情を呼び起こすような悲しいことですとか、怖いことを思いついて嫌な気分になってしまったり、そういうことはたまにありますよね。
夜中に一度考えだすと思考が止まらなくなって寝付けなくなってしまったりですとか、誰にも一度は経験があるかもしれません。
反芻(はんすう)思考とは?
例えば、そうやって目の前で他人が物事を深く考えすぎて怯えていたら、「考えすぎだよ!」ですとか「大丈夫だよ!」と言って明るく励ますかもしれません。
しかし、これが不安を感じている当事者となると、マイナスの思考がさらに別のマイナスの思考を呼び、それが連鎖してつい嫌なことばかりを考えすぎてしまいます。
そのような物事を何度も思い返して分析する思考のことを、反芻(はんすう)思考と呼びます。
この反芻思考を持っている人よりも、答えが出たらそれを潔く受け止めて「なるほどね」くらいに済ましてしまう人の方が幸せを感じやすいのです。
反芻思考が起きたときの対策
反芻思考が起きたときの対策として、先ほどの例のように、自分のことでも一度他人ごとのように考えてみると良いです。
「同じことで悩んでいる人が目の前にいたら何と励ますだろう?」と考えることで、「なんだ、大したことなかったな〜」とあっさりと思い直せるときもあるので、悩んだときにはこの方法を試してみることをおすすめします。
特に「自分の大切な人や仲の良い人が悩んでいたらどうだろう?」と考えると、うまくいきやすいです。
過去の失敗は潔く受け止め、さっさと忘れる
しかし、何もすべての反芻思考や分析することが悪なのではありません。良い分析と悪い分析があるのです。
「考えているふりをしてただウダウダと悩んでいるだけ」ですとか、「今さら考えても仕方のないことや答えの出ないことについて考える」のは、典型的な悪い分析です。
今回の研究結果が示すように、過去におかしてしまった失敗は「もう済んだこと」としてさっさと終わらせてしまうという技術も大切なのですね。
忘れる前に対策を立てておく
そして、このときただ忘れようとするのではなく、「次に似たような状況になったときは別の選択をしよう!」と結論づけておけば、嫌な経験をした記憶を何度も思い返さずに済みます。
忘れるためのポイントは、次に同じ状況になったときの行動をあらかじめ選択しておくことです。
一言で言うと、「あんまりクヨクヨするな」ってことですね。自分の行動を自分できちんと決定して実践し続けることで、いつまでも悩んでクヨクヨする頻度を少なくすることができます。
物事を単純に考えてすぐに忘れてしまう方が幸せを感じやすい!
過去の失敗は受け止め、同じ状況になったら別の行動を選択しよう!