- アクセサリー好きも心が病んでいる可能性
- 能力のない人がアクセサリーを好む心理的な理由
- ブランド品を身につけると本当に評価が上がる
- 詐欺師は詐欺師の見た目をしない
- ブランド品に頼りすぎるのは心理的に良くない傾向
- 自分に自信が持てないと気づいたらすべきこと
ブランド好きは心の安定が崩れている可能性
ブランド品に目がないという人は心の安定が崩れているかもしれません。
実は誰もが知っているような高級ブランド品で身を固めている人ほど自分に自信がなく、容姿や能力などに不満を持っているという研究結果があります。
ブランド物に対する物欲が強い人たちは、自分に自信がないために価値のあるアイテムを身につけて武装をしているのです。
当然ですが、このようなやり方で自尊心を高めようとしてもうまくはいきません。
ブランドに頼っていてはいつまで経っても自分に自信が持てるようにはなりませんし、自分自身の特徴ではない外的な要因に依存することで自分に対する満足度がもっと下がっていってしまう危険性もあります。
アクセサリー好きも心が病んでいる可能性
またブランド品に限らず、アクセサリーを好んで体に多く身につけている人ほど、現時点での能力が低く、今後能力が成長したり才能が開花するといった将来性もあまり明るくないということもわかっています。
たまにジャラジャラと指輪やらネックレスやら腕輪やらのアクセサリーを大量に身につけている人がいますが、これに該当する人は気をつけた方いいですね。
アメリカ、ニューヨーク大学のマイケル・ソロモン博士は、将来的に成功の見込みのない学生ほどアクセサリーを好むというデータを報告しています。
この将来的に成功の見込みのない学生というのは、学校の成績が悪く、社会的な評価が低いために仕事のオファーもこないといった学生たちです。そのような学生たちほどアクセサリーを好んで身につけていたのです。
能力のない人がアクセサリーを好む心理的な理由
最初にも言いましたが、自分に自信が持てない人は他人から見て明らかにゴージャスで、さも価値のあるようなものを身につけることによって、自分がそういうアイテムを身につけるに値する人間であるということを周りに示そうとしています。
これを心理学用語では拡張自我と呼びます。自分が身につけているものや普段使っているもの、気に入っているものを含めて自分の一部だと認識することです。
例えば、自分のお気に入りのものが乱雑に扱われると腹が立ったりしますが、これもお気に入りのアイテムが乱暴に扱われるのを見て、自分自身がぞんざいに扱われているかのように感じているためです。
私たちは、私たち自身のみならず私たちが愛するものも一緒に愛してほしいと相手に期待する習性があるのですね。相手が大切にしているものや価値観は尊重しないと人間関係はうまく築けないのです。
そしてブランド品やアクセサリーを好んで身につける人というのは、この拡張自我を利用して自分の価値を高めて自尊心を回復させようとしたり、周りから良い評価を得ようとしているのですね。
ブランド品を身につけると本当に評価が上がる
しかし実は、これはまったく無意味な行為というわけではありません。
私たちの心理は自然と、高級なものやブランド品を身につけていて、なおかつ清潔感のある人を信用するようになっています。
ブランド品を身につけることで本当に権威性が上がり、まるですごい人のように見えるようになるので、周りの評価を上げるのに役立つのです。
「こんな高級品(有名なブランド品)を持っていて、この人はすごいな」という感じで、相手から見たときのこちらの印象を良くすることができるのです。
詐欺師は詐欺師の見た目をしない
詐欺師が詐欺師っぽい格好をしないで、成功しているビジネスマンや起業家のような格好をするのはこのためです。
彼らは見た目を魅力的で信用の置ける人物に近づけることによって被害者を騙しているのです。
また実際にビジネスの現場では、安物のスーツから高級なスーツに着替え高級腕時計をつけただけで、やっていることは同じなのに、仕事で得られる収入がとても高くなったパフォーマーの事例もあります。
私たちの脳には「高級なもの=良いもの」という自動思考があり、さらには「そんな良いものを身につけている人も優秀な人物に違いない」と思い込んでしまう性質があるのです。これはハロー効果と呼ばれる有名な心理現象の一つです。
ブランド品に頼りすぎるのは心理的に良くない傾向
とはいえ、これは短期的な騙しのテクニックとしては申し分ありませんが、長期的な関係を築いていく場合には弊害があります。
なぜなら見た目だけを磨くことで、見た目だけで判断するような人たちが集まって来やすくなるためです。
そういう人たちとは私たちは本当には仲良くなれませんし、彼らは同じように騙しのテクニックを使っていますので、そういう人たちと付き合うのにはリスクが伴います。
類は友を呼ぶというやつです。実力と将来性がない人たちの周りには、同じように実力と将来性のない人たちが集まってお互いに利益を貪ろうとしているのです。
また最初にも言いましたが、ブランド品にこだわることは自分自身のメンタルにも悪影響です。
というよりも突き詰めて考えると、こちらの方が問題です。ブランド品だけに頼るようになってしまうと、人を信用できなくなってしまいますし、何より自分の実力や才能を高めようと思う機会をも失ってしまうからです。
自分に自信が持てないと気づいたらすべきこと
しかし、そのブランド品の質や機能性を認めた上で使うのであれば、もちろんこのような悪影響はありません。
実際に使用感を気に入っているのですから、見せかけだけとは違う、きちんと意味のある行為なわけです。
また、見た目の清潔感に気を使うことも悪くはありません。
そんなわけで、もしも必要以上にブランド品にこだわっている自分を見つけたのなら気をつけましょう。
そして、そんな時には自信のなさを自己成長のチャンスと捉え、周りにやたらとブランド品をひけらかしてくる人がいたら彼らとは距離を置くことを考えましょう。
自信をつける方法も才能を伸ばす方法も科学的にはいくらでもありますので、物や見かけに依存せずに自分の本質を磨いていきましょう。