ザ・ブルーハーツの幸せ法則
好きなものや趣味はたくさん作っていきましょう。
好きなものですとか幸せを感じられる瞬間というものは、その種類が多ければ多いほど私たちの心にプラスに働きます。あれが好きだけど、これも好き、という感じですね。
ザ・ブルーハーツの法則(あれもしたい、これもしたい)です。
こういうふうにやりたいことが多い人というのは、誰の目から見ても幸せそうに映っているかと思います。
これはすごく単純で、当たり前では?と思うほどわかりやすい法則なんですが、たくさんの好きな人や好きなものに囲まれているほど私たちは幸せになれるのです。
もちろん、これは心理学の実験で証明されている事実です。
固定された考えは幸せを遠ざける
アメリカ、ジョージア州のサザン大学に勤めるマッキントッシュ教授は、幸せになる方法が固定された思考を持つ人と、無数の幸せの形があるのだという思考を持つ人とを比べ、両者の思考がどのように幸せ感に影響を及ぼすかを調べました。
すると、幸せになるにはこれしかない!と一つの固定された考えを持っている人ほど自身の人生を後悔していることがわかったのです。
いわゆる頑迷な人はその頑固な性格のために幸福から遠ざかって行ってしまうんですね。
人や社会が幸せで健康であるためには、多様性と柔軟性が必要であることが数々の研究から示唆されていますから、納得の結果ではあります。逆に固定的で自己中心的だと不幸せになってしまうのです。
自己中の人は”幸せにはなれない”ということが心理学的にわかっています。実は、自己中の人は自分の貢献度を高く見積もる傾向がある一方で、意外にも、失敗や問題に対する自己責任の度合いも高く見積もる傾向があるのです。彼らは、自分が中心の世界だと思い込んでいるために幸せを感じられないのです。
— 心理学博士ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2018年8月5日
幸せの形が複数あると幸せになりやすい
しかし、それとは逆に、幸せの形は無数にあるのだと考えている人は人生の満足度が高かったのです。多様性と柔軟性の勝利ですね!
どうしてこのような結果になったのかと言うと、幸せの形が一つしかないと選択肢を狭めることは、「その幸せの形を手に入れることに成功しなければ、人生に意味はない」と感じてしまうからなんですね。
自分にはこれしかないんだ!と高い価値を置いているものがなくなってしまったら拠り所がどこにもなくなって私たちは不幸になってしまうんです。これはなんとなくイメージしやすいですよね。
一方で、幸せの形は無数にあるよ!と考える人は、たとえうまくいかないことがあっても「でもこっちはうまくいったな」と考えることができ、さらには「最近ではこういう良いことがあったな」と身の回りの幸せにも気付きやすくなるんです。
このようにして他の人が見落としがちな小さな幸せにも気付けるようになるので、幸福感が自然と増していくんですね。まさに幸せスパイラル。
好きなものや好きな瞬間を探しまくろう
この心理効果はすごくわかりやすくて使いやすいおすすめの心理学の知恵なのですが、実際に意識して活用している人は意外と少ないんですよね。
というのも、自分から好きなものを探しに行こうとするよりも、好きなものは自然と見つけていくという習慣が身についてしまって、それが当たり前になってしまっているからです。
そのために意識的に自分の好きなものや幸せになる方法や幸せを感じる瞬間を記憶している人はあまりいないのですが、逆に言えばこれは多くの人にとって幸福感を高めるために有効な方法でもあります。
例えば、少し意識して物事を見るようにしてみたり、頭の中を整理する時間を作って「自分は何が好きだっけな?」「幸せな時間ってどんなときだろう?」と考えることで小さな幸せに気付くスキルが高まっていきますので、簡単に幸福度を高めたい方は試しみてください。
幸せの形は一つしかないと固定的な考えを持つと、人生を後悔しやすくなる
逆に幸せの形は無数にあるものだと考え、多様なものに目を向けることで私たちは幸福になれる
好きなものを意識的に探すだけで幸福度を高めることができる