天才たちに見つかった共通点
天才と呼ばれる人たちには才能以外にも共通点があります。それは誰にでも身近にある、意外なものです。
彼らの才能は、ただの運命や幸運によって作られたのではなく、その共通点によって支えられ、圧倒的な魅力を放つまで成長してきたというわけです。そしてその共通点というのは誰にとっても身近な存在だったのです。
何だと思いますか?
天才たちの共通点
天才たちの共通点、それは家族や友人です。
意外ですよね。天才というのはどこか孤独で誰にも馴染まず、一人でコツコツと成果を上げ続けているというイメージがありますが、実際にはそうではなかったのです。
やはり事業の成功と失敗とを分ける大きな要因は、人間関係だというのがこれまで紹介してきた数々の心理学の研究結果からわかります。
天才と呼ばれる人たちでも、それは例外ではないのですね。
集中力を発揮するために必要なこと
ひとつの事業やひとつの才能に集中するためには、それ以外の事柄を捨てるという選択も時には必要です。
例えば、友達と遊びに行く代わりに、その時間を勉強にあてたり仕事をすることで差をつけることが可能です。
これはお金でも一緒ですね。旅行や遊びに使うお金を人を雇うことに使うことができれば、もっと大きな成果を出すことができます。
そういうふうに自分が惚れ込んだものやことに時間やお金やエネルギーを集中投資するためには周りのサポートや応援が欠かせないのです。
自分のやっていることを信じていてくれる存在というのは、私たちの心を安定させる上で必要な存在なのですね。
なぜなら気持ちがふらふらしていたり不安を抱えていては、思うように集中力を発揮できませんからです。
期待に応えようと、人は努力する
アメリカ、カリフォルニア州立大学のサイモントン博士は、建築家や画家など様々な分野で天才と呼ばれる人たちを調べてみたところ、天才と呼ばれる人たちのまわりには良い両親や先生、兄弟や友人など、サポートをしてくれる人たちがいたことがわかりました。
サイモントン博士によると、一人だけで天才になった人はおらず、天才と呼ばれる人たちには必ず周囲のサポートがあったようです。
一万時間の法則でも言われていることですが、それほどまでに長い時間を一つの物事に集中的に投資するためには、応援したり励ましてくれたり勇気付けてくれる存在が私たちには必要です。一人の人の心がずっと強くあり続けることはなく、浮き沈みが常に起こるからです。
このへんはラベリングやピグマリオン効果といった心理学の話ともかぶってきますが、期待をかけられた人はその期待に応えようと努力や才能を発揮しやすい心理状態におかれるようになるのです。
人間が持つ利他性の影響力
人間というのは結局のところ、どこまで行っても社会的な動物です。利己的な行動よりも利他的な行動に価値を見出すことができる生き物です。
むしろ誰かのためにこそ、より大きな力を出すことができるので、他者への感謝の心やサポーターたちの存在の大切さを噛み締めている人ほど才能を開花させやすいのですね。
そういう天才たちは、人間が持つ利他的な特性を最大限に利用できるために、通常では考えられないような努力や精神的な負担にも耐えられるようになるのです。
サポーターがもたらす心理効果
また、親しい人や自分を応援してくれる人たちと、交流を深めることで幸福度を高め、ストレスにも耐えうるメンタルを鍛えることができたり、自然と息抜きをする習慣も出来上がって来ます。
人と話すことがストレスレベルを下げると同時に、天才たちの脳の活性化にもつながっているのです。
応援とは少し違いますが、優秀なライバルがそばにいることでパフォーマンスやモチベーションが上がる心理効果を以前紹介しましたが、これも人間関係がもたらすプラスの心理効果です。
友達があなたの性格を決める
友達効果、パートナー効果については何度か話して来ていますが、私たちはわかりやすいくらいに他人に行動や気持ちを左右されてしまう生き物なんですね。
ということは、成功したかったり自分の好きなことを好きなだけ極めようと思ったら、まずはまわりの人間関係の構築からしていかないとダメということです。
他者からの心理的な影響を軽んじているようでは、感謝の心を持つのも難しいです。
孤独な状況というのは、他人だけではなく、持っている才能をも私たちから遠ざけてしまうのです。
偉業を成し遂げた天才たちの共通点はサポーターの存在
周りからサポートを受けないで成功した人はない
サポーターがもたらす心理効果が成功に導く