【計画力】やる気を出し続けるために一番最初にすべきことは予備目標の設定

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最初の行動に意識を向ける

 

目標に対するモチベーションを高めたまま長く維持できるかどうかは、最初の行動が肝心です。

 

ある目標が達成されるかどうかは、その計画の最初の心理状態を見ればわかります。

 

なぜなら掲げた目標に対して一番最初の行動を取るときこそが、その人の中で目標や夢に対する意欲が一番高まっているときだからです。

 

目標が達成できなくなる理由

 

例えば、「これまで何度も好きなことに挑戦してきたけれど続かなかった」ですとか、「ダイエットや筋トレをして肉体改造をしようと思ったけれどうまくいかなかった」ですとか、「仕事の効率や業績を上げるために勉強道具を買ったけれど全然使っていない」ということはありませんか?

 

こういうふうに目標に向かっている途中で心が折れてしまい、最終的に望んだ結果が得られなかったという経験は誰にでも起こります。

 

人間の脳みそは意外と、未来のことや先のことを正確に予測するのがうまくないのです。未来を正確に予測できたら失敗や挫折なんて繰り返したりはしませんよね。

 

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失敗しまうときに働く心理現象

 

そこで、計画を実際の行動に移していく上で心理的に重要なポイントとなるのが、望んだ通りに計画が運ばなかったときの行動をどう取るかということです。

 

普段は悲観的な考え方を持っている人の場合でも、自分の立てる計画に対しては根拠のない自信を持ち、楽観的になりがちです。

 

ただ楽観的なだけなら行動を起こす上でプラスの効果があるのですが、計画を立てているときの私たちはひどく楽観的すぎるのです。

 

では、あまりに楽観的すぎると、私たちの思考はどうなると思いますか?

 

ポジティブ思考のワナ

 

楽観的すぎる状態で行った計画の立案は失敗の素となります。

 

常に自分の体調が絶好調で天気などの環境も良く、行動するうえで周りからの賛同や協力を得られるものだと考えていると、いざそうでない現実を目の当たりにしたときにモチベーションが著しく下がってしまうからです。

 

周りの人たちからの協力や環境に対して楽観的に思っていなくても、多くの場合、私たちは未来の自分の能力を現在よりも多めに見積もってしまいます。

 

困難が起きても楽々と突破できるだろうと考え、実際に困難が起きたときの対処法については計画の立案時には深く考察しない傾向があるのです。

 

ジムに通って肉体改造しようと思っていたのに、いつの間にかまったくジムに通わなくなってしまったというような失敗の原因はこのような心理が関係しているのです。

 

困難や挫折を乗り越える方法はバックアッププラン

 

そこで、この挫折を乗り越えるために、問題が起こるより前に対処法を考えたり、崩れた体勢を立て直す手を打っておき、未来の自分への心理的な負担を軽くしてあげるのです。

 

この「未来への自分自身の心理的な負担を軽くする心理術」が、バックアッププランの設定です。

 

アメリカ、ジョージア大学のトーマス レイ助教授は、成功しているビジネスマンの特徴として目標を一つだけなく複数掲げていることを発見しました。

 

これがいわゆるバックアッププランの設定ですね。目標を一つだけではなく複数個用意しておくことで、目標が達成できなかったときにすぐに次の行動に移れるようにするのです。

 

「これがダメならあれがある」と思うことで、「失敗したらどうしよう?」というような不要なストレスを抱えることなく、目標に対して前向きに行動できるようになるのです。

 

バックアッププランの数の目安

 

このバックアッププランはいくつまで用意すればいいのかというと、この調査では4つまで目標を掲げているビジネスマンが多くいるという結果が出ていました。

 

どうやら私たちの心理にとっては、望ましいゴールの代わりとなる目標は一つだけでは心もとないようですね。

 

これは資産を分散させることで心配を少なくさせる、分散投資のやり方に似ています。一箇所に大事なものを保管しておくと、いざそれをなくしたときにパニックなってしまうことを防ぐための考え方です。

 

しかし、バックアッププランは、ただ単純に複数個用意しておけばそれでいい、というわけではありません。バックアッププランが心の支えとなるようにきちんと機能させるためには明確な目標設定の仕方があるのです。

 

これを知らないと、数的に多すぎる目標に圧倒されてむしろストレスがたまっていってしまいます。目標が多すぎることがかえって心の負担を増やしてしまうので注意が必要です。

 

 

バックアッププランの作り方、考え方

 

バックアッププランを用意するときのポイントとしては、設定する目標のハードルを徐々に下げていくことが大切です。

 

最初に掲げた目標が達成できなかったのはハードルが高すぎたためですから、それ以降の目標設定のハードルを下げないと、いつまで経っても目標が達成できない状態に陥ってしまいます。

 

そうなると当然ですが、我々はずっと失敗し続けることになり、自信も心もズタボロになってしまうのでお気をつけください。自分の力への過信は禁物なのです。

 

自信が持てる人の共通点

 

逆に言うと、自信が溢れる状態を保っているいられる人は、確実に達成できる小さな目標があるからこそ、毅然とした態度で大きな仕事にも立ち向かえるのです。「失敗しても次がある」の「次」を最初から用意しておくことで慌てずに行動し続けることができるのですね。

 

何事も準備が大切なのですね。特に苦手な計画を実行に移し、成功を収めるためにはなおさらです。

 

物事の計画は、戦う前に勝敗は決まってる、孫子兵法のようなものですね。

 

成功しているビジネスマンは目標を複数掲げている
バックアッププランを持つことでメンタルが安定する
メンタルが安定することで高いパフォーマンスを出すことができる

 

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参考文献

 
成功者の習慣が身につく「超」心理術 Kindle版
内藤 誼人  (著)
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