やる気は目標設定の仕方が大切!
やる気を発揮するためには目標設定の仕方が重要になってきます。
私たちは掲げる目標の種類によってやる気を出したり、逆に行動の意欲を失くしてしまうということがわかっています。
つまり、目標の掲げる一番最初の段階が最も重要で、その設定の仕方によっては目標自体の成功と失敗を左右してしまうということです。
簡単な目標のメリット
例えば、簡単すぎる目標、低すぎるハードルだとそれをこなす意義が感じられずに行動を起こそうという気になれません。また、単調で簡単すぎる作業はすぐに飽きが来てしまうという問題点もあります。
しかし、たしかに簡単すぎる目標は飽きが来やすいという問題点はあるのですが、自信を失っていたり、不安や心配事が強い心理状態にあって行動が起こせない場合には有効な目標設定の方法となります。
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難しい目標のメリット
あるいは、逆に、達成の時期が遠かったり達成自体が難しすぎる目標も私たちのやる気を下げる原因となります。
ゴールが見えないので自分のやっていることが無駄な行為に思えてしまうのです。また、遠いゴールはそこに行き着く間に望んだ報酬が発生しないために努力するのが嫌になってしまうという問題も抱えています。
しかし一方で、志の高い目標は、それを定めたときに一気にモチベーションが高まるという利点もあります。また、思い悩んだ時に自分の気持ちを整理する方法としても高い目標は役立ちます。
心理的に最強の目標設定の仕方
つまり、簡単すぎる目標も難しすぎる目標も、どちらにも利点と弱点があるので状況によって使い分ける方が大切だということです。
私がおすすめするのは両者を組み合わせた目標の設定方法です。
簡単すぎるのも難しすぎるのも目標としてはマズイですが、簡単な目標と難しい目標にはそれぞれにメリットがあるので、両方を組み合わせることでお互いの弱点を補完しつつ、メリットを最大限に活かすことができるのです。
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目標設定の基準となるもの
先ほども言った通り、難しい目標には、やる気を最大化してくれるという大きなメリットがあります。では、この難しいの基準とは何でしょう?
アメリカ、ハーバード大学のマクレランド教授は、「私たちのやる気が一番駆り立てられるのは成功と失敗の可能性が五分五分であるとき」だと話します。
つまり、「難しい目標」の基準はこの数字の比率なのです。「困難だけど、努力すれば行けそうだな〜」くらいの目標設定が私たちのモチベーションを一番強くしてくれるのです。
幸福度を高める挑戦の仕方
どうしてそうなるのかと言うと、成功率が五分五分の難易度の課題が私たちの脳みそを活性化させてくれるからです。
頭を使うのは疲れるという人もいるかと思いますが、実際には人間の喜びは頭を目一杯使うことで得ることができます。
知的な活動をして壁を乗り越えたときに「やったぞ!」という具合に快感を感じられるのです。ですから、私たちは高い理想や難しい問題に惹かれるのです。
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難しいことに挑戦しつつ、簡単なゴールを達成する
しかし、先ほども話した通り、高い目標には達成が困難であるという心理的な弱点も存在します。その弱点を克服するためには自分のベースライン、基準点を持つことが重要です。
この基準点を最低限のゴールとする、自分を必要以上に責めない仕組みが、難しい目標を達成するために必要なのです。
そして、この最低限の基準点が簡単な目標となります。
簡単な目標と難しい目標は組み合わせることでお互いの弱点を相殺し、メリットだけを私たちの心に与えてくれるようになるのです。
というわけで、目標を設定する際には、簡単な目標と難しい目標という2つの基準を設けて計画していきましょう。
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