ハードルは高すぎてはダメ
新たな行動を起こすときにつまずかないようにしておいた方がいいことがあります。それはハードルの設定です。
難しすぎることをするのは大きなリスクとコストを伴います。エネルギーも時間もかかるし、お金もかかるかもしれません。
心理的にも疲れます。失敗すれば自信を失います。嘘をついたと言われ、信頼も失うかもしれません。
簡単すぎてもダメ
しかし、簡単すぎることをやっていても価値や意味を感じられません。
簡単すぎるタスクはどれだけ結果を出しても心の中に虚しさがやってきてしまいますし、他人から認められることもないでしょう。何より自分がやっていて楽しくないのです。
いつまでも基礎的な訓練や繰り返し同じことをするだけでは飽きてしまいますが、これも簡単すぎるハードルがもたらしている心理的な影響です。私たちの心はすでに達成したことや、何度もやっていて慣れてしまったことを簡単な目標だとみなす習性があるのです。
つまり、目標の設定は難しすぎても簡単すぎてもダメだということです。ちょうどいい塩梅のハードルでないと、私たちは時間もお金も自信も失ってしまうのです。
主観を大事にしよう
では、このちょうどいい塩梅のハードルはどうすれば見つかるのでしょうか?
それは、基本的には、自分の感覚で確認するしかありません。
やってみて簡単にできるか、ギリギリできるか、ギリギリできないか、どうやってもできないか、は自分の経験を振り返ることでしかわかりません。
ですので、人に言われた目標や社会的に尊敬される目標よりも、まず大事なのは、今の自分にとってちょっと難しいくらいの目標を持つことです。
大きな偉業は小さな一歩の繰り返しから生まれる
ミスチルが歌うように「高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちが良い」のは本当です。他人から認められるという意味でも自分が成長したと感じられるという意味でも、誰から見ても高い壁というのは登る価値があります。
しかし実はそれは、自分から見てちょっと高い壁を登ることを繰り返すことでしかなし得ない偉業なのです。
人にバカにされても、改善案をたくさん提案されて見下されても、自身が踏み出した一歩を誇りに思うことが大切です。立って歩け、前へ進め。
自分から起こした行動だからこそ、踏み出した一歩の重みがわかるのです。