カップルが絶対にやってはいけない悪いケンカとやった方が良いケンカ

この記事は約5分で読めます。

f:id:kruchoro:20200921020105j:plain

 

 

良いケンカ、悪いケンカがある

実はケンカには、良いケンカと悪いケンカがあります。

 

世間のイメージとは少し異なるかもしれませんが、心理学的には「すべてのケンカが悪い」というわけではないのですね。

 

心理学的に良いケンカは、最初の方こそお互いに衝突をして不満をさらけ出しますが、そのケンカの後には二人の絆が深まり、心の距離が近づくきっかけにもなります。

 

これに対して心理学的に悪いケンカは、二人の関係を終わらせるきっかけになってしまいます。ケンカの仕方一つで結果が全然変わってくるのです。

 

人を不快にさせる7つの会話の仕方

まず、相手の気持ちを離れさせてしまうコミュニケーションの特徴として、以下の7つのポイントがあります。

 

  1. 相手の話を遮る。
  2. 自分の自慢話をする。
  3. 相手の意見を否定する。
  4. 自分の意見を押し付ける。
  5. 相手を褒めない、感謝しない、心配しない。
  6. 失敗しても謝らないで責任転嫁する。
  7. 上記と真逆のことを第三者にする。
  8. 第三者をえこひいきする。

 

悪いケンカでは、この中から次の特徴が出てきます。

 

  • 1相手の話を遮る。
  • 3相手の意見を否定する。
  • 4自分の意見を押し付ける。
  • 5相手を褒めない、感謝しない、心配しない。
  • 6失敗しても謝らないで責任転嫁する。

 

をしてしまいがちです。まずはこれらの行動をしないように意識しましょう。

 

「人間関係を悪化させるダメな会話をやめて、相手に愛される会話術の身につける方法」については、以下の記事を参考にしてみてください。

 

kruchoro.com

 

喧嘩中に絶対にやってはいけない行為

上記の特徴以外に、言い争っている時や二人の意見が一致しない時にやってはいけない行為があります。それが相手を無視して完全に拒否してしまうことです。

 

例えば、夫婦やカップルでケンカしてしまったときに、片方の人が塞ぎ込んで相手のことが視界に入っていないかのように無視をするような拒否の仕方がありますが、これは特別にやってはいけないケンカの種類です。

 

これの何が悪いのかというと、相手の行為に対する対応の仕方です。

 

相手とのコミュニケーションを断絶したり会話を回避する行為は、人間関係をさらに悪化させる原因となります。

 

無視という行為は、無視する方にも無視される方にも、強烈なネガティブ体験となってしまう行為なのです。

 

 

 

夫婦の問題の70%は永遠に解決しない

私たちは人と付き合っている以上、たとえ相手がどんなに気の合う相手でも、時には衝突したり好みが合わなかったり意見が一致しないということが起こり得ます。

 

これは仕方のないことです。完全に意見や好みが一致するということはあり得ません。

 

その証拠に、長年寄り添い続けた夫婦たちを調査した結果、夫婦間における問題の約70%が永遠に解消されないということがわかっています。

 

つまり、たとえ特定の相手と一生付き合っても、どうしても分かり合えないことがあるというのが普通の状態なのです。

 

しかし、この意見の不一致や衝突自体は悪いことではありません。

 

そうやってお互いの素直な気持ちや考えを引き出したり伝えたりして、二人が一緒にいてもうまくいくシステムや付き合い方を自分たちなりに作っていくことで、人間関係というのは心理的により深いものにランクアップしていくからです。

 

ですので、大切なのは、ケンカをするかどうかではなく、どうやってケンカをするのかという衝突の仕方そのものなのです。

 

kruchoro.com

 

心理学的に良い喧嘩の仕方

先ほども言ったように、相手を無視したり付き合うのを回避するようなことをしてしまうと人間関係が壊れてしまいます。二人の人間関係を悪化させることが望みではないのなら、この対応はしないようにしましょう。

 

では、ケンカした時にはどんな対応の仕方が良いのかというと、相手の意見や感情を受け入れつつ、自分の意見や感情についてもきちんと相手に伝えることです。

 

そうして二人で建設的に話し合っていくうちに相手の立場が明確になって共感できるようになり、問題解決の糸口も見つかっていくのです。

  

カップルは何もかもが完璧でなくていい

もちろん、そうやって話し合ってはいてもいつも共感が得られるわけではありませんし、自分の望む結果が得られるわけでもありません。こちらが折れる時もあれば、相手に折れてもらうこともあります。

 

それでも二人の関係は良好なものになっていきます。勘違いしがちなのですが、二人の関係が完璧である必要はありません。

 

「もっとこうだったらいいな」という人間関係における改善の余地はいつでもあるものですし、それはあって良いものです。

 

それは自分自身の成長の場合も当てはまります。

 

「もっとこれができるようになったらいいな」という向上心や好奇心をいつまでも持ち続けることが個々の人生にとって大切なように、夫婦やカップルにも現状の不完全さを許容する気持ちが大切です。

 

「ケンカするほど仲が良い」は心理学的にも本当なのです。

 

 

 

相手を無視して完全に拒否すると関係が悪化する
夫婦が抱える問題の約70%は永遠に解決しない
素直に話し合い、うまく喧嘩するカップルほど仲が良い
完璧じゃなくていい。より良い関係を二人で目指すことが大切

 

kruchoro.com

 

タイトルとURLをコピーしました