自分の個性を磨き上げる方法
今回は自分らしい生き方をするために使える心理学の研究を紹介します。他人の目が気になってしょうがないという人や、他人に気を遣いすぎて疲れてしまうことが多いという人は参考にしてみてください。
アメリカの心理学者であるクラッチフィールド博士は、人の性格と性格がもたらす行動への影響力を調べる研究によって、他人の評価や意見に動じない人たちに共通する性格的な特徴を見つけました。
博士は、これらの特徴を「他人から影響を受けにくい性格タイプ」として5つの性格に分類しています。
おそらく芸術的な才能を発揮している天才や奇才、サイコパスと呼ばれるような人たちはこれらの特徴を持っている可能性が高いでしょう。個性を伸ばすためには周りの人の意見や誹謗中傷にも動じない心が必要ですからね。
他人から影響を受けにくい5つの性格タイプ
そして以下のポイントが他人から影響を受けにくいタイプの特徴です。5つのうちどれか1つの特徴を持っているだけでも他人から影響を受けにくい人になります。
- 子どもらしさが欠けている
- 自信を持ちすぎている
- 性格が頑固で権威的である
- 社会からの承認を求めていない
- 知性が高い
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自分らしい生き方ができるようになるための5つのポイント
説明がよりわかりやすくなるように、この先では5つの特徴の意味はそのままに、ニュアンスをポジティブなものにして、具体的な言葉に変えて呼んでいきます。表現を変えたものが以下の5つの特徴です。
2.自信を持っている
3.これだけは守りたいという信念がある
4.他人から褒められたいと思っていない
5.頭が良くて情報取得能力が高い
逆に言えば、今は他人の評価を気にしすぎて自己肯定感が低くなってしまっている人でも、上記の特徴を身につければ他人に流されないように生きることができるということです。
というわけで、これらの特徴を理解するためのポイントと身につけるための方法を解説していきます。
理性的で感情に左右されにくい
一時的な感情に流されることなく理性的に物事を考えられる能力を鍛えるためには、自分の感情をコントロールするスキルを身につけると良いです。
感情をコントロールすることができれば、それだけ平穏な気持ちで日々を過ごすことができて幸せにもなりやすくなります。
感情をコントロールするスキルを身につけるためには、マインドフルネス瞑想や、将来の計画を練ったり、日頃の行動や習慣をデータ化して分析することが役立ちます。つまり、日頃から自分を客観的に観察したり分析することで自然と理性的な思考が身についていくのですね。
また、科学的なデータに基づく情報に多く触れることでも理性的な思考が身についていきます。主観的な感覚だとその時の気分によって感情が暴走しがちになってしまうので、数値化されたデータで客観的に物事を見つめることが大切です。データは嘘をつきませんからね。
自信を持っている
やはり自分に自信がある人ほど他人の意見や評価を気にしない傾向があります。わかりやすいですよね。自信は心の体力みたいなものなのです。
自信を持つためには自分の得意なことやできることに注目し、あまり悲観的にならないことが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、「自分はここまでできるんだ」「またうまくいった」というような主観的な喜びを味わっていきましょう。
肉体を鍛えると自信がつく
また、体を鍛えたり運動したりして体型に気を使ったり体調を整えたりすることでも自信がついてきます。肉体の変化は目に見えてわかるので、心に対する影響力もそれだけ大きいのです。
しかも自分だけではなく他人から見ても変化していることがわかるのでそれだけフィードバックで得られるポジティブな情報も多くなります。「痩せた?」ですとか「筋肉がついてきたね」と人に言われることが自信に繋がるのです。
運動は自信をつけるための方法としては比較的シンプルな作業です。なので、簡単なところからでいいので運動を習慣化するのがおすすめです。
肉体のつくりが変わることでホルモンのバランスも変わるので、外面だけではなく内面も強化されていきます。
これだけは守りたいという信念がある
信念や人生の意義といった自分にとって大切な価値観を持つことで志がブレることなく 自分の行動にも自信が持てるようになります。
私たちはこの人生の価値観や自分が目指したい目標がないと、選択肢に迷ったときにどうしていいかわからなくなって深く悩んでしまうのです。
自分のやりたいことや自分らしい生き方という指針がないので、目の前の選択肢を選ぶ基準がなく、選ぶことができないのです。
信念がないと不安定になる
また、なんとかして道を選んだとしてもサイコロを振って適当に選んだのと大した変わりはなく、心境が不安定なままで自信も持てないので、選んだことや行動したことに後悔をしてしまいやすくなります。
あっちへ行ってはまたこっちへ戻ってと、どっちつかずな状態でふわふわしている人はこの価値観や人生の意義が定まっておらず、そのために自分らしさと行動の基準が掴めないで悩んでいるのです。
自分なりの価値観を持とう
心がそういう状態にある場合、人は目先の報酬や目の前の簡単な選択肢に飛びつきやすい心理になっています。そのために人の言うことにも流されやすくなって、自分の意思がなくなっていき、そのことにまた悩んでしまうのです。
人に流されやすい人は自分の価値観を持っていないために他人の言うことを聞きやすくなっているのです。
なので、自分なりの評価基準を持つことが他人の意見に流されないためのコツとなります。どんな人生を送りたいか、どんな人物として生きたいかを考え、その価値観の基準に沿った行動を心掛けることが大切です。これだけで悩むことはなくなります。
他人から褒められたいと思っていない
これは言葉通りなのですが、もともと私たちには人に認められたいという承認欲求があるので、「他人の評価を気にしない」ということを意識するだけではなかなかうまくいきません。口ではそう言っても、やっぱり他人の評価が気になってしまうのです。
なので、他人に褒められるのを待つのではなく、 自分で自分を褒めてあげる習慣を持ちましょう。例えば、少しでも自分から積極的に行動を起こすことができたら、積極的な行動を起こすために努力した自分を褒めてあげるのです。
自分で褒めればいい
実は自分を褒められる人ほど勉強ができて能力が高いということも他の研究からわかっています。自分で自分を褒めることは一見するとダメな行為に見えますが、自信をつけて自分らしい生き方をするためには必要なことなのです。
なぜならそもそも他人はそんなに頻繁にあなたを褒めてはくれないからです。あなただって常に誰かを褒めているわけではありませんよね?
それと同じように私たちは意外と人を褒めないのです。大人になったり地位が高まると余計に人から褒められなくなっていきます。
褒められにくい理由
人は慣れてくると、どんなに良い行いを他人がしても「当たり前」だと思ってしまう心理があるので、褒めるという行動に結びつかないのです。
それにいつも誰かがあなたの努力を見ているわけでもありません。あなたが部屋にこもって一人で努力していたら、その努力は他の人には見えないのです。
褒められても慣れてきてしまう
また、わがままな悩みなのですが、いつもやっていることを褒められても、人は褒められることにも慣れてしまうのでやはりこれもうまくいきません。
だからこそ、自分で頑張ったと思える行動や努力を自分で褒めてあげることが大切なのです。自分で自分を評価するのであれば、どう褒められたら嬉しいのかわかっているので的外れな賛美を受けずに済むのです。
頭が良くて情報取得能力が高い
こちらは理性的に物事を考える特徴とも似ているのですが、頭の良さや情報取得能力の高さは、衝動や感情に振り回されないための基礎となる能力です。
一時的な感情である情報や選択肢に流されそうになっても、他の情報と見比べる習慣があり冷静に物事を判断することができれば、本当に大切な本来の自分の目的のために行動できるようになります。
依存先を増やす
情報を手に入れる習慣や能力があることで、1つの情報に依存することなく複数の情報と照らし合わせて、より合理的な判断ができるようになり、より冷静にもなりやすくなるのです。
例えば、建物は柱が一本だと不安定ですが、三本、四本と支える柱が増えるにつれて安定していきます。情報もこれと同じように複数の視点、複数の思考で分析することで安定して合理的な判断ができるようになるのです。
自分で決めることが幸福度を上げる
日頃から他人の意見に流されてばかりいると、メンタルがやられて気づかぬうちに疲弊していきます。特に人の意見を気にする人ほど落ち込みやすいです。
なので、定期的に自分のメンタルが落ち込んでいないか点検する必要があります。そして「人の言うことを聞いて後悔することが多いなぁ〜」という人は、今回紹介した5つのポイントを踏まえて普段の自分の行動を改善してみてください。
行動を良い方に変えれば、思考も自ずと良い方に変わっていきますからね。