あなたの心の強さを表す3つの指標と、心を健康的に成長させるためのメンタルトレーニング方法

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心は筋肉のようにトレーニングで成長する

心は筋肉のように鍛えることができます。筋肉を増やしたかったら筋トレを行うように、トレーニングを積むことで心を強く成長させることができるのです。

 

またそうやって心を鍛えていくことによって感情のコントロールも上手くなっていきます。ネガティブな感情に振り回されて悩むことが少なくなるのですね。

 

感情のコントロールが上手くなると、些細なことにイライラしなくなったり、不用意な発言や行動をして大切な人を傷つけることもなくなってきます。つまり、あなたにとってもあなたの周りの人にとって理想的な健康状態になるのです。

 

また感情のコントロールは、心を健康に保ち、日常生活の中に小さな幸せを見つけるといった、人生全体の満足度にも関わってくる指標でもあります。幸せを感じるためには感情のコントロールを上手くする必要があるのです。

 

なのでどんな人も、自分の気持ちや考えの整理してまとめ、感情のコントロールが自由自在にできるようになることに越したことはないのです。

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心の強さを表す3つのパラメーター

アメリカの心理学者ジェームズ ロア博士によると、心の強靭さを表す要素は3つあり、これらの要素を筋肉をトレーニングするように日々訓練していくことが心を鍛えたり成長させるために大切なことだといいます。

 

博士が提唱する心の強靭さを表す3つの要素とは、感情の反応性、感情の強さ、感情の抵抗性です

 

  1. 感情の反応性:心のうちにある感情を感じる力
  2. 感情の強さ:不安に負けずに行動できる力
  3. 感情の抵抗性:悲しい体験から立ち直る力

 

それぞれどのような特徴があり、どうトレーニングしたら鍛えることができるのかを順番に解説していきます。

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心の変化にすぐに気づく感情の反応性

まず、感情の反応性というのは、人物やストーリーに共感したり感動する力のことを指します。感情の代表的な部分ですね。

 

心のうちに生まれた感情をあるがままに感じて、それをわかりやすく表現するスキルが感情の反応性です。マインドフルネスに近い考え方ですね。他の研究でも感情のコントロールが苦手な怒りっぽい人は成功しないと結論づけられていました。

 

そもそも自分がどんな感情を感じているのか、あるいは感情を感じていること自体に気づけないと感情をコントロールすることはできないので、まずはそういった心の変化や揺さぶりに気づく過程が必要になります。

 

なので、感情の反応性を鍛えるためには瞑想やマインドフルネスな活動がおすすめです。自分が今感じている気持ちや考えを評価をせずにただ眺めることで、どんな感情を自分が持っているのかをきちんと理解することができて感情の反応性が高まっていきます。

 

また共感力を高める訓練や習慣も感情の反応性を高める効果があるので、小説を読んだりドラマを見てストーリーを疑似体験し、自分が登場人物になった気で、登場人物たちがどんな気分を感じているのか想像してみるのも良いです。

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不安と緊張をはねのける感情の強さ

次に感情の強さですが、これは不安や緊張をはねのけて積極的に行動する強さのことを指します。

 

新しい挑戦や新しい環境にプレッシャーを感じながらも自分から積極的に飛び込んでいくことで私たちの心は鍛えられていくのです。

 

そうして自分からあえてプレッシャーのかかる体験をすることで心が不安や緊張といった感情の対処に慣れてくるようになります。すると、以前は苦手だったプレッシャーのかかることにも徐々に耐えられるようになり、緊張感のある場面でも不安や緊張をそこまで感じないようになっていくのです。

 

大抵のことは場数を踏めば慣れていくものですが、このどんなものにも慣れる能力が感情の強さを鍛えてくれるのです。まさに心の筋トレとも呼べる訓練方法ですね。

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辛い体験から立ち直る感情の抵抗性

最後に感情の抵抗性ですが、これは失望や悲しみから立ち直る力のことを指します。他の心理学用語ではレジリエンスとも呼びます。

 

感情の抵抗性は、辛い出来事や過去の境遇を乗り越えて、そこで感じたことや経験したことを今後の人生の糧にするように成長していくために必要な能力です。

 

この抵抗性が高い人ほど気分が落ち込んでもすぐにまた元気になることができるようになります。心の回復能力が高いのですね。

 

感情の抵抗性を鍛えるためには、過去にあった悲しい出来事や辛い出来事、イライラしたことなどを思い出して、それらの体験から学べたことを見つけていく作業をすると良いです。

 

視点を変えて物事を見ることで新しい価値観に気づき、悲しいことをただの悲しい出来事と捉えるだけではなく成長の糧にすることができるようになります。

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「でも」を口癖にして自分を肯定してあげる

とはいえ、これは言うのは簡単ですが実践するのは結構難しいです。

 

頭では理解できていても結果に結びつく前に途中で挫折してしまうのは、心理学の知識は実践が難しいからです。

 

そこで、「でも」という言葉をポジティブな口癖にしてみましょう

 

「辛いことがあった。でも、その経験があるから他人に優しくなれた。」
「イライラしたことがあった。でも、おかげで大切なものの存在に気づけた。」
「無駄な買い物をした。でも、だから本当に必要な物は何かを知ることができた。」

 

という具合です。ポイントは「でも」という否定語であってもポジティブに使うことです。ネガティブなことが起きたりネガティブな感情を感じたら、その感情をクルッと裏返すようにポジティブな結果に繋げてみてください

 

自分一人でやっていてもポジティブに変換する文章がうまく思いつかない場合は、同じ境遇にあった人たちの立ち直りストーリーを読むと良いです。そうして自分と同じ体験をした人たちが実践した方法や問題を解決した話を知ることでも抵抗性は鍛えることができます

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心的外傷後ストレス成長

これを心的外傷後ストレス成長と呼びます。この心理効果が示すように、私たちはトラウマとなるような辛い経験さえも乗り越えて人間として一歩成長することができる能力を持っているのです。

 

というわけで、今ひとつ自分の心が弱いなと感じていたり、ストレスを感じやすくてネガティブな気持ちに悩んでいる人は今回紹介したポイントを踏まえて、感情の反応性、感情の強さ、感情の抵抗性を鍛えてみてください。最後にもう一度それぞれの特徴をまとめておきます。

 

感情の反応性:心のうちにある感情を感じる力
感情の強さ:不安に負けずに行動できる力
感情の抵抗性:悲しい体験から立ち直る力

 

これら3つのポイントを押さえて心を鍛えていくと、ちょっとしたことでは動じなくなり、心を平穏な状態に保つことができるようになります。

 

感情が乱れがちな人は参考にしてみてください。

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