恋に落ちるのは自分と似た人
同じ趣味や似たような考え方を持つ相手に魅力を感じるのはよく聞く話ですが、心理学的な調査でもこの現象を裏づけるデータが出ています。人は自分と似た部分がある相手に魅力を感じるのです。
似た者カップルや似た者夫婦という言葉がありますが、彼らもまた元々の性格が似ているためにお互いに惹かれ合うのです。
これは性格的なことに限らず、趣味や行動や経験といったものにも適応される心理です。好きなものが同じ人を好きになりやすいのです。
共通点は小さいものでも良い
例えば、同じバンドや音楽が好きだったり、笑いのツボが同じだったりすると相手のことが好きになります。
そしてこれはかなり広い範囲に適用される心理法則であり、相手に魅力を感じられる要素は他にもたくさんあります。私たちはちょっとした共通点で相手に好意を持つようになるのです。
というわけで今回は、類似性を見つけることで相手に魅力を感じる例を以下にいくつか挙げておきます。
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人生に対する考え方
物事の価値観やお金や時間の使い方、子どもが欲しいかどうかなど、人生をどう生きていくかという考え方が一致するカップルほど惹かれやすい。
生い立ち
国籍・出生地や育った地元・過去の経験など、生い立ちに関するデータが似ているほど相手に好意を抱きやすい。
経歴
留学履歴、仕事やコミュニティなどの活動に関する履歴に共通点があると仲良くなりやすい。
年齢
年齢が近い相手ほど恋に落ちやすい。年齢が離れれば離れるほど恋愛感情を抱きにくくなり、ハードルが上がる。
収入
収入や生活レベルが近い相手ほど好意を抱きやすくなる。
教育水準
教育レベルや頭の良さが近い相手ほど会話が弾みやすく、仲良くなりやすい。
ルックスのレベル
自分と似た魅力レベルの相手を好きになるというマッチング仮説の心理が示す通り、自分と容姿が近い相手には魅力を感じやすいという心理法則がある。
というように趣味や性格以外の共通点を持つ相手にも、魅力を感じる確率は高くなることがわかっています。こうして並べてみると、私たちはけっこう惚れっぽい性格のようですね。どんなに小さな共通点でも、それがあることで恋する心に影響があるのですから。
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自分と違うタイプに惹かれる恋愛心理
そしてもちろん、これらの類似性の心理とは逆に、自分と違うタイプの人に惹かれるという心理もあります。相補性と呼ばれる心理です。
ただこの相補性の心理は二人の付き合いが長くなってくるにつれて影響が大きくなってくるものです。長年付き合うことでお互いの弱点や苦手なことを知り、それらを補って助け合い、深い人間関係が築かれていくのです。
しかし恋愛の初期の段階においては、似てない部分よりも二人の共通点の方が心理的な影響力を強く持っているのです。なので、まだお互いについてよく知らない出会ったばかりの段階では二人の共通点を見つけることが重要なポイントになってきます。
というわけで、調査の結果が示す通り、恋愛感情は周囲の環境や状況に大きく影響されています。ある意味で運命的な出会いというのは考え方としては正しいわけですね。
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多くの人は人を好きになる理由をわかっていない
しかし、タフツ大学のサム ソマーズ教授が恋心に関するアンケートを大学で取ったところ、たいていの学生は「顔・お尻・知性」の3つで相手への好意が決まっていると答えたのです。どうやら私たちは恋に落ちる瞬間の自覚がないようです。
もちろんここに挙げられた理由も間違ってはいませんが、私たちは状況がもたらす恋愛への影響力にはまったく気づいてないのです。
逆に言うと、二人の共通点をうまく見い出すことで、二人は恋愛的なアプローチを意識することなく自然と距離が縮められるということです。
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片思いの人と自然と恋愛関係になる方法
例えばデートに誘えば、相手に気があることがなんとなく伝わりますが、これが共通点に関する話であれば、ただの世間話として捉えられるので相手に誘いを断れたりするリスクもなく心理的な距離を縮めることができるのです。
この心理をうまく利用して、好きな相手や片思いの相手がいる人たちは、自分と好きな人との間にある共通点について話し合ってまずは友達として仲良くなっていきましょう。
そうやって自然と会話をする習慣ができれば、お互いが触れ合う時間も増えて恋愛関係になるチャンスがグッと広がっていきます。兎にも角にもお互いの共通点を意識してコミュニケーションをとっていくことが大切です。
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