デザインを変えるだけで商品の評価も高くなる!
ほんの少し見た目を変えるだけでもその人の印象が変わるという話は心理学の話の中でも有名です。
このブログでも見た目に関する心理学の研究を何度か紹介していますので知っている人も多いでしょう。
しかし、見た目が関係するのは何も人間の印象や評価だけではありません。実はブランドのマークや商品のパッケージといったデザインにも、私たちの感情を変える心理効果が隠されているのです。
丸いものは良いものだ!の心理
マーケティング研究で有名な心理学者のルイス チェスキンによると、商品パッケージの中に円形のデザインがあるだけでも、私たちはその商品のことを好ましく思い高い評価を置くようになるというのです。
博士によると、私たちはデザインの中に円形のものがあると、それだけでその商品が高品質そうに見える心理があることがわかっています。
円形のデザイン、なんとも意外なデザインですね。円形デザインが心理的に好ましいという話は、あんまり聞いたことがありませんよね。
80%の人たちが好評価を抱くデザイン
チェスキンがアメリカで行った実験では、被験者は様々な形のデザインが施された商品のパッケージを見せられたのですが、とりわけ好意的な注目を集めるデザインが有りました。それが円形のデザインだったのです。
数字にしてみると、様々なデザインがある中からなんと被験者の実に80%の人たちが円形のデザインに特に好印象を抱いたのです。つまり、ほとんどの人たちが高級感や好印象を抱くデザインが円形のデザインなのですね。
たとえば物理学的には球体は最も安定した形と言われていますが、そういう物理的な安定性が私たちの心にもなにか関係しているのでしょうか?不思議です。
高級なイメージは円形で示そう
私たちの心は丸いものに思い入れでもあるんですかね笑。でも意識して探してみると、実は意外と多くのブランドやお店がロゴに丸みのあるデザインを取り入れています。この記事のトップにある画像のBMWもその一つですね。
今回の研究を踏まえてすべてのデザインを円形にしよう!ということではありませんが、高級感を演出したい場合や、特にデザインにこだわりがない場合には無難に丸いものを取り入れると良いでしょう。
しかし逆に安さを売りにしている場合は、円形ではないデザインを取り入れたほうがいいでしょうね。まぁもちろんデザインよりも中身の方が影響力はありますが笑。