幸せになるために必要なもの
幸せを十分に感じるためには心の平穏を手に入れる必要があります。幸せな人ほど感情が安定しているです。
幸せなイメージは人によっていろいろあるかと思いますが、たとえば親しい人たちと大きな声でたくさん笑ってたくさん騒いでふざけ合うというよりは、大きくはしゃぐことなく静かにそっと噛みしめる幸せのほうが心に対するプラスの影響力は大きいのです。
つまり、何もたくさん遊んでいるから楽しいというわけでもなく、旅行にたくさん行っているから幸せというわけでもなく、お金をたくさん使っているから幸せというわけでもありません。
パーティに明け暮れている人は一見すると幸せにそうに見えますが実はそうではなかったのですね。そういった非日常的なイベントだけを楽しむよりも、日頃の生活の中でも十分に小さな幸せを感じられる心の余裕を持っていることのほうが大切なのです。
気持ちが安定している人は幸福度が高い
アメリカ、カリフォルニア大学リバーサイド校で心理学を研究しているソーニャ リュボマースキー教授とスタンフォード大学のロス教授は、感情の変化と幸福度の相関性について調べるために女子大生を対象に調査しました。
すると、感情の変化が激しくなく、気持ちが安定している女子大生ほど幸福度が高いということがわかったのです。
つまり、見た目もおとなしく攻撃的にもならない優しい人は幸せを感じやすいのです。このブログの読者の方にはそういう性格の方が多いのではないでしょうか。ラッキーですね!
意外にもパリピは幸せではなかった
そして気持ちが安定している学生とは逆に、たくさん落ち込んだり楽しむために派手な騒ぎをするといった感情の起伏が激しい人ほど幸福度が低いことがわかったのです。
落ち込み過ぎちゃう人、調子に乗りすぎちゃう人は要注意ですね。
この結果を見る限り、いわゆるパリピと呼ばれる大きな騒ぎを好む人たちは実は全然幸せじゃなかったんですね。意外な結果ですよね。むしろ彼らは日頃の幸福感が足りないからこそ、非日常的で強く興奮するようなものを求めて騒いでいるのかもしれません。
パリピのマネをしてはいけない心理学的な理由
私たちは感情の起伏が激しいとそれだけ心に振り回されて疲れてしまうのです。逆に感情が安定していると、そのおかげで小さな幸せも感じることができるので幸福度が高まるということです。
感情が安定していないと冷静さを失ってしまいがちになるので、そういう小さな幸せにも気づけなくなってしまうのですね。理由を聞くとたしかに納得がいきます。
感情が不安定な人は大きなイベントごとがないと幸せを感じられないので、高いコストとリスクを負いがちになってしまいます。
こうして見ると、慢性的になっている派手な騒ぎはある意味で中毒症状みたいなものですね。ギャンブルにハマる心理に似ています。
感情が安定している人はすぐに幸せに気づくことができる
他方で感情が安定している人は日頃の小さな幸せを感じながら、時にはイベントや旅行に出かけて他の人たちが得られる以上の満たされた感情を味わうことができます。
感情が安定すると心身ともに健康的になるので、幸福な出来事を精一杯楽しめるようになるのです。
というわけで見かけの幸せに固執して時間とお金を浪費する前に、まずは自分の気持ちと向き合って心の安定性を高めていきましょう。