運動は認知能力をアップさせる
運動は情動と認知の機能を高めてくれる!という研究論文によると、19〜93歳の参加者たち合計144人を対象にした実験で、軽い運動をするだけでも、短期的な記憶をつかさどるワーキングメモリの機能が鍛えられることがわかっています。
ワーキングメモリは勉強だけではなく、仕事の成果アップやスキルの獲得にも影響を及ぼしている脳の機能です。
つまり、このワーキングメモリをいかに高められるかどうかが成功にとって重要なポイントとされているのです。
たった15分の軽い運動でも効果がある
これは2013年にスタンフォード大学のキャンディス・L・ホーガン博士とユッタ・マタ博士らの研究で、実験参加者の人たちに15分間自転車をこいでもらいそのあとで認知能力を測るテストを行ってもらいました。
すると、自転車をこぐという軽いレベルの運動をたった15分やるだけでも、ワーキングメモリ、つまり短期記憶の性能がアップしたのです。たった15分の運動でも頭が良くなる効果があるのは嬉しいですね。
運動は感情に関する機能も改善する
さらには運動した人たちはポジティブな感情が増えてネガティブな感情が減少していました。しかも年齢の違いに関係なくそのような心理効果があったのです。
つまり、頭を良くしたいだけではなく、気分を良くしたいときにも運動をすればいいということです。運動万能説ですね。
歳をとっていても運動効果はある
そしてこの心理結果は若者だけではなく高齢者の人にもありました。
データを見ると、中高年の人の方が運動による情動コントロールのメリットを受けられることもわかっています。
つまりこの調査結果は、運動が私たちの年齢に関係なく、感情体験と認知能力の両方に大きなメリットをもたらす可能性があることも示唆しています。
たった15分の軽い運動をするだけでも気持ちが落ち着いてきて幸福な気持ちになれるので、感情のコントロールが苦手だったりネガティブな気持ちに振り回されがちな人は試してみてください。