心理的にも孤独は危険!タバコと同じくらい健康に悪く、死亡率も上がる

この記事は約3分で読めます。

孤独は心身の健康に悪い

実は心理学業界の間では、孤独は心にも体にも良くない!と昔からよく言われています。

 

個人の社会的つながりの質と量は、精神的な健康面だけではなく、実は病気の罹患率と死亡率の両方にも関連しているのです。

 

今回紹介するのは2010年にアメリカにある名門ブリガムヤング大学心理学部のジュリアン・ホルト=ルンスタッド博士、ティモシーB.スミス博士らが行った研究で、なおかつ科学的根拠が最も高いとされるメタ分析となっています。

 

このメタ分析レビューは、社会的関係が死亡率のリスクにどの程度影響するか、社会的関係のどの側面が最も予測性が高いか、そしてどうすればこのリスクを緩和できるのかを調べるために実施されました。

幸せを感じやすい人はこういう性格!幸福度をグーンと上げる日常会話のスキル
幸福度が高くなりやすい性格が判明幸せを多く感じるためには人付き合いと人間関係が大切であると何度か言っていますが、今回はうまく人付き合いをするための性格と幸せの関係について話していきます。なんとなく孤独を感じていたり一人ぼっちの時間が多い人は

 

社会的つながりで生存率は50%アップする

今回のメタ分析研究は、148件の研究と、合計308,849人もの実験参加者のデータをもとに解析したものです。つまり、かなり信頼のおける科学研究となっています。

 

そして結果を見てみると、やはり孤独でない人は孤独な人に比べて生存率が高い傾向にありました。

 

社会的関係が強い人たちでは生存の可能性が50%増加していました。この傾向は、年齢、性、初期の健康状態、死因、追跡期間を調整しても一貫していました。

 

つまり、どんな人でも社会的なつながりを強化することで死亡率を50%下げることができるということです。今すぐ友達や家族と触れ合いましょう。

人が怖い!人付き合いが苦手!対人不安傾向が高い人たちの心理的な特徴
こんな性格だと人付き合いが苦手になる人が苦手かどうかという指標にもなっている対人不安の傾向が強くなるかどうかは性格によって決まることがわかっています。実は自分の感情のコントロールが苦手で精神的に不安定な人ほど人付き合いに対する不安感も強いの

 

孤独はタバコと同じぐらい死亡率を上げる

研究によると孤独になってもすぐにその人の死亡率が上がるわけではなく、慢性的な疲れ、うつ病、原因不明の痛みなどがあって(恐ろしい)、ゆっくりと体を壊していって死亡率が上がっていくことがわかっています。

 

そしてその死亡率は、なんと喫煙や飲酒をしている人たちが抱えるリスクとほぼ同じだったのです。さらにはこのリスクは運動していなかったり肥満体型などの他のリスク要因の影響をも上回っていました

 

つまり、喫煙者ではなくとも孤独な人は、タバコを吸っている人と同じくらいに健康に悪い生活習慣を持っているのです。また肥満ではなくても肥満の人以上に死亡リスクを抱えているのです。孤独の悪影響は恐ろしいですね。

超悲報!タバコは人の性格まで悪くしてしまうことが判明
タバコを吸うと性格が悪くなるタバコが健康に悪いのは周知の事実ですが、実は「タバコを吸うと性格が悪くなる!」ということもわかっています。2019年にフランスのモンペリエ大学のヤニック ステファン博士、アメリカのフロリダ州立大学のアンジェリーナ

 

https://twitter.com/kruchoro/status/1239894502799634432

👉よかったらぜひツイッターのフォローをお願いします🙇‍♂️

 

孤独の怖さに気づいていない

しかも多くの人は孤独が持つのリスクの高さに自分自身でも気づいていないこともわかっており、知らず知らずのうちに健康を大幅に害している人がたくさんいる可能性が高いのです。

 

といったところで、今回は終わります。次回はなぜ孤独がこんなにも危険なのかについて心理解説していきます。

→続きの解説はこちら。

体内時計がずれると体調が悪くなる!体内時計の心理学
体内時計が狂うと起こる心身の不調体内時計と一口に言っても実は人によってバラバラで個人差があります。また、睡眠学の研究はまだまだわからないことも多いので内容の更新が激しいです。それを理解した上で軽い気持ちで健康習慣の参考にしてください。体内時
社会的つながりで生存率は50%アップする
孤独はタバコと同じぐらい死亡率を上げる
タイトルとURLをコピーしました