孤独はなぜ体に悪いのか?孤独と人間関係の心理学

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孤独はなぜ体に悪いのか?

今回は孤独の心理学の続きです。前回同様に2010年にアメリカにある名門ブリガムヤング大学心理学部のジュリアン・ホルト=ルンスタッド博士、ティモシーB.スミス博士らが行ったメタ分析研究をもとに解説していきます。

 

前回のことを軽くおさらいしますと、孤独はタバコと同じぐらい死亡率を上げる!しかし社会的つながりで生存率は50%アップさせることもできる!といったことが研究の結果からわかっています。

 

今回は孤独はなぜ体に悪いのか?に焦点を絞って解説していきます。

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孤独が死亡率を高める心理的理由

どうして孤独になると死亡率が高まるのかと言うと、私たち人間は本来は社会的な動物だからです。社会的な繋がりを感じることが私たちのメンタルを良くしているのです。

 

しかし、先進国における現代的な生活様式は、社会的関係の量と質を大きく低下させています。

 

このために先進国では、多くの人たちが大家族で暮らしたり、親戚や家族といった親しい間柄の人たちの近くに住んだりすることはありません。中には国の反対側や世界の反対側といった海外に住んでいる人もいます。

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孤独の人が増えている現代の生活

また、現代ではより多くの人が結婚や子供を持つのを遅らせていることも孤独と関係しています。

 

同様に、先進国では、より多くの年齢層の人々が一人で生活しており、孤独感は一般的にますます強くなっています。

 

イギリスのメンタルヘルス財団が行った最近の調査によると、10%の人々はしばしば孤独を感じており、3分の1は非常に孤独だと感じる親しい友人や親戚を持っており、半数の人々は一般的にみんなが孤独な状態になっていると考えています。

 

同様にアメリカでは過去20年間で、親しい友人がいないと言うアメリカ人の数が3倍に増えています。現代では人々がより社会的に孤立してきている傾向があるのです。

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不健康よりも孤独の方が危ない

さらに、ほかの健康バロメーターよりも、社会的に孤独かどうかの方が、死亡リスクの予測に役立つこともわかっています。

 

単純にその人が健康的な習慣を持っているかどうかよりも、孤独かどうかの方が大切な指標となるのですね。何度も言いますが、社会的なつながりは私たちの健康にとってものすごい影響力を持っているのです。

 

ちなみに、ポジティブ心理学の研究では、頭の中で仲の良い友人と楽しく語り合う妄想をするだけでも孤独感が和らぐことがわかっているので、すぐに友達ができなかったり親しい人に会いに行ける状況ではないという人は試してみください。

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