左利きの人には IQ が高い人が多い
1980年に行われたアメリカにあるサンノゼ州立大学心理学部のロバート・A・ヒックス博士、クリスティン・M・デュセック博士らの研究では、左利きの子供にはIQが高い人が多く、成功もしやすいというデータが出ています。
IQ が132もある、578人の才能ある小学生たち(IQは85~115までが平均的な数値で、IQ132はメンサに入るための資格の一つとなっています)のグループのデータと、IQ が132未満の一般的な391人のデータとを比較したところ、才能のあるグループでは才能のないグループに比べて、左利きの子供たちが多かったという結果が得られました。
ヒックス博士たちの研究では、左利きの子供ほど成績が良かったのに対し、右利きの子供ではそのような傾向はなかったのです。
左利きは極端な人生になりやすい
今回の研究結果は以前に話したハーバードの研究論文(左利きの人は年収が低く、頭も悪くなりがちだった)とは異なる結果のように見えますが、これは左利きの人たちは、極端に成績が良い人と極端に成績が悪い人の2つに分かれやすい傾向があるからです。
左利きの人は年収が高くて頭が良い人と、年収が低くて頭が悪い人に分かれやすいのです。
以前紹介したハーバード研究論文では主に中間に位置する人たちデータを扱っていたので、今回の研究結果とは違う結果になったというわけです。
つまり、頭が良い人たちの間では左利きの人の方が成功しやすいという特徴がある一方で、一般的な人たちの間では左利きはデメリットになる場合が多いということになります。
左利きで成功した天才たち
ちなみに左利きで成功している人たちには、トーマス・エジソンやアルベルト・アインシュタインといった研究者、パブロ・ピカソやモーツァルトといった芸術家、ヘンリー・フォードやビル・ゲイツといった経営者がいます。日本人でも、お笑い芸人の松本人志さんがいますね。
というわけで、左利きである以上はもう天才になるしかない!と一般人になるのを諦めて、左利きであることをポジティブに考えて天才を目指していきましょう笑。
ちなみに他の研究によると、左利きの人の割合は人口の1、2割だそうです。貴重ですね。