その投稿は嘘?本当?見分けられる?
最近は日本でもTwitterなどで政治的な意見が積極的に飛び交うようになりました。ネット世論によって実際に政治に影響を与えています。
また新型コロナウイルス関連の情報では嘘やデマも飛び交い混乱も起きました。
ネットでは、政治活動以外にも、広告やクチコミなど様々な形の意見があります。しかしそこで重要になってくるのが、ある意見や主張が個人ユーザーの本心なのか、それとも世論や印象を操作するためのプロパガンダ広告なのかを見分けることです。
SNSは情報操作に利用されることがある
例えば、人を雇ったりbotを使って真実からは遠い主張で政治や市場が動いてしまっては大変です。フェイクニュースもそうですね。
そこで今回はジョージア工科大学が過去のデータを分析して見つけた、SNSプロパガンダを見分ける4つの特徴を紹介します。これらの特徴を見つけたら投稿内容を疑いましょう。
10万件のツイートを分析した結果
ジョージア工科大学の研究者であるクリスティアン・ルメザヌ、ニック・フィームスター博士らは2010年に行われた連邦議会上院議員選挙と、2011年の債務限度額引き上げを巡る議論のTwitterのデータを集めて分析しました。
それぞれのハッシュタグ(#nvsen と #debtceiling)のついた投稿、約10万件のツイートを分析したのです。
すると、次の4つの特徴があるツイートはプロパガンダである可能性が高いということがわかったのです。
プロパガンダツイートが持つ4つの特徴
プロパガンダツイートには以下のような特徴がみられました。
- 大量のツイートが短時間に投稿されている
- リツイートばかりで、それ以外のアカウント主のツイートが少ない
- 他人が投稿したツイートを間髪入れずにリツイートしている
- 無関係に見えるユーザーが、同じトピックについてほとんど同じメッセージをほぼ同時に投稿している
といった感じで、たしかにどれも怪しい特徴ですね。最初の特徴はわかりやすいですが、2~4は意外と気づかない人も多いかと思います。流れてきたツイートの真意についていちいちは調べない人も多いですからね。
というわけで、上記の4つの特徴を持っているアカウントやツイートを見かけた際には気を付けてください。世論を操作するための嘘だったり、プロパガンダだったり、悪質な広告の可能性があります。それぞれのポイントの心理的な解説は次回に行います。