無理にポジティブに考えてはいけない
「ネガティブなことは忘れて、どんなときも明るくポジティブにいこう!」というようなアドバイスは自己啓発の世界でよく言われることですが、科学的にはこれは間違っています。
なぜならそうやって無理にネガティブな思考から目を逸らそうとすると、かえってネガティブな思考が大きくなってしまうからです。
この心理現象は、心理学者ダニエル・ウェグナー博士が発見した「シロクマのリバウンド効果」によるものです。
実は意味なし?ポジティブ思考の効果がない人の特徴
ポジティブ思考はうまくいかないことがある実はポジティブ思考は気分を良くするための万能なテクニックではありません。良いことを考えていればハッピーな気持ちになって物事が良くなると考えがちですが、ポジティブシンキングをすることでかえって良くないこ
シロクマのリバウンド効果とは?
シロクマのリバウンド効果とは、シロクマのことを考えないようにしようとすればするほど、皮肉にも頭の中がシロクマのことでいっぱいになってしまう現象です。
このシロクマのリバウンド効果によって、ネガティブな出来事を忘れようとしたり、否定的な感情から目を逸らそうとすればするほど、逆に否定的な感情が頭から離れなくなってしまい思考がネガティブなものに支配されてしまうのです。
つまり、ネガティブな思考や感情を無理にポジティブに変えようとするのは逆効果なのです。あまりによく言われるアドバイスなので気を付けましょう。
【メンタル耐性】ネガティブな感情に振り回されずに快適に毎日を過ごす心理学的な方法
https://twitter.com/kruchoro/status/1162354572532150274
マインドフルネスになってネガティブを支配する
そこで、このリバウンド効果を起こさせずにネガティブな感情をうまくコントロールすることが大切です。その時に役立つのがマインドフルネス瞑想です。
マインドフルネス瞑想とは、頭の中に浮かんでくるネガティブな感情や思考を否定したり抑えたりせず、その感情や考えを認めて受け入れ、ネガティブの波が去っていくのをただ待つというものです。
聞きなれない人には宗教っぽい解決策に思えますが、このマインドフルネス瞑想の効果は数々の実験で実証済みですので安心してください。ネガティブな気持ちになってツラいときにはぜひお試しください。間違っても今の感情を否定しないようにしましょう。
マインドフルネス瞑想で集中力が50%もアップする!脳科学研究
マインドフルネス瞑想で認知機能がアップ今回はマインドフルネス瞑想を行うことで認知機能を向上させることができる脳科学研究を紹介します。集中力が足りなくて困っている人は、今回の研究を参考にしてみてください。2010年にアメリカ、ウェイクフォレス